フローサイトメトリーシステムは、一点に集められたレーザー光をフローセルの中心を通過する細胞に照射し、そこから生じる散乱光と蛍光を同時に測定します。
測定結果は相関ヒストグラムとして示され、これらのヒストグラムを解析することによりサンプルの特性を明らかにできます。
フロー系、光学検出系、電気パルス処理系、データ処理系、ソーティング系の5つに測定原理は分かれています。(Beckman Coulterさんより)
FCMを用いてこんなことも測定できます。一部ですが紹介します。
細胞内FCM
単一細胞レベルで複数タンパクを同時に検出するには、フローサイトメトリーの技術は必須です。細胞内のタンパクを染色します。(BD Biosciencesさん)
DNA合成
新生DNA合成を測定することにより、単一細胞中または細胞集団における細胞増殖が測定できます。(Thermoさん)
細胞増殖
娘細胞は、標識した親細胞の約半分の蛍光を受け継ぎます。細胞集団の蛍光強度をフローサイトメトリーで解析すれば、細胞または細胞集団の増殖に伴う世代数を測定することができます。(Thermoさん)
Apoptosis
アポトーシスには複数の経路があり、それぞれに対応した検出法が開発されています。(Thermoさん)
フローサイトメトリー(Flow Cytometry)は、単一の細胞(細胞、細菌等)が持つ複数の特徴を同時に高速で測定する技術です。
FCMとFACSは何か違うのかと思っていましたが、FACSというのはBecton Dickinson社が販売しているフローサイトメーターの商標がFACS(fluorescence activated cell sorter)であって、同じ物でした。
・FCM原理入門講座 Beckman Coulterさん
Beckman Coulterさんのフローサイトメトリーの解説ページです。
入門ページですが沢山の項目があります。一通りこれで勉強して、基礎を固めましょう。
・フローサイトメトリーリソースセンター Thermoさん
Thermoさんのフローサイトメトリー手引きページです。
スマホのFACSアプリがあって、プロトコルや試薬の情報がアプリで見られます。
・Introduction to Flow Cytometry
AbDのMisha Rahmanさんによって書かれたものです。日本語版です。
ただのコマーシャル資料なのかと思ったら、被引用回数76回です。