「断捨離」はヨガにおける哲学「断行・捨行・離行」をもとに作られた造語ですが、本ガイドにおける断捨離はやましたひでこ氏がこの思想を片付け術に取り込み、「断捨離®︎」として広めている技術を指します。やました氏は英語で「散乱」を意味する"clutter"から、「クラター・コンサルタント」と自称して活動しています。主に書籍や講演会を通して断捨離術と片付けに対する考え方を広めていますが、その最終的な目的は誰もが実践可能な自己探訪にあります。彼女によれば、断捨離とは
断:入ってくる要らないモノを断つ
捨:家にあるガラクタを捨てる
離:モノへの執着から離れる
ことだと定義されています。本ガイドは片付けの技術提供を目的としているため、断捨離の意味はこちらに近いものになります。
(やましたひでこ氏公式サイトはこちらから)
本ガイドは断捨離の考え方を念頭におきつつ、いかにモノを「捨てる」「片付ける」かについて考えていきます。
私の部屋には足の踏み場もないわ!って人はぜひ実践してもらいたいです。その際、常に頭に入れておいて欲しい考え方があります。
皆さんは家に帰った時、カバンをどこに掛けますか?家の鍵はどこに置きますか?鍵をテキトーな場所に放り投げておくと、翌日家を出るときに必死に探す羽目になってしまいます。私は何度もその経験があり、今は決まった小物入れに収納しています(過去に冷蔵庫からスマホを発見したこともありました…見つけてからじゃないと置いた理由を思い出せないものです)。
ゴミも同様で、菓子パンの袋は床に寝そべっていて良いのでしょうか?服は椅子にかかっていて良いのでしょうか?いいえ、ゴミはゴミ箱へ、服はクローゼットへ、です。モノは本来収納されるべき場所に収納されてはじめて適切な状態が保たれます。
私はよく通販で買い物をしますが、届いたら真っ先に開封して商品を使ってみるので、梱包に使われた段ボールや包装紙、ビニール袋がよく散乱しています。そうなると狭い部屋の何割かはそれにより塞がれてしまうので、移動する時に遠回りしたり、飛び越えたり、ときには躓いたり…移動の自由が制限されてしまいます。
この「自由」を得るためにはどのように片付けを進めていけば良いか。それはスペースを広げることであり、結果として時間的な余裕を増やすことでもあります。さらに言えば、毎回の掃除の労力を減らすように工夫することで、空間的にも時間的にも自由を得られるでしょう。
私は据置型のゲームを時々プレイするのですが(ス◯ッチです)、個人的にテレビの周りの配線がゴチャゴチャしているのを嫌っているので、プレイが終わると箱に収納して物置に片付けてしまいます。私自身はメリハリをしっかりつけることができるのでこのスタイルを気に入っています。しかし、何でもかんでも収納していくと必要な時にモノがすぐに取り出せないことがありますし、それを不満に思ったり、むしろある程度モノに囲まれていた方が落ち着くという方もいるでしょう。結局のところ、どの程度モノを捨て、片付けるか、その価値判断の基準は個人の中にしかないのです。自分が快適だと思える範囲で片付けつつ、整理整頓はしっかりと進めて、利便性の高い収納を目指しましょう。
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