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★作業が捗る理想の部屋を目指して:断捨離をはじめよう: ここはしぶといぞ!:STEP3ー収納

部屋の床やゼミ室の机の上、散らかっていませんか?不要なモノは捨てて、必要な物を便利な場所に整理整頓する、断捨離を実行しましょう。面倒臭い?いいえ、かえって時間と効率が生まれます。

最難関の砦!収納の整理

床の上や机の上を片付け、そこで出てきた私物は、不要なものは捨てますが、必要なものは収納にしまいます。ただ収納自体も場所をとります。収納を十分に確保して余裕を持たせつつ、積極的に不要な物を処分していくことが必要です。

 

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STAGE1: 衣服

整理整頓・断捨離にも順番があります。まずは服です。もっとも整理整頓しやすい、そして溜め込みがちなジャンルから始めましょう。手始めにクローゼットにある服をすべて出しましょう。クローゼットの取り出し易い位置にある服はローテーションを組んでいる服でしょう。しかし全ての衣服を引っ張り出してみると、意外と着ていない服があるものです。

ブランドが10周年記念に販売した限定品が出てきた!→それは飾りましょう

安かったからなんとなく買ったけど着ていないファストファッションのTシャツだ…→処分しましょう

その場でビビッと来て購入したけど結局1年間放置していたシャツだ…→売りましょう

そうです、ヒトは服を溜め込みがちなのです[3,右コラム]。着古してなんぼの服です。特別な衣服は最小限に留めて、ローテーション入りしているお気に入りのTシャツがすぐに取り出せるような、余裕のあるクローゼットにしましょう。

 

STAGE2: 雑貨

雑貨屋さんに行くとみたことない可愛い雑貨がたくさん並べてあってついつい買いたくなってしまいます。そういう気分になってしまうのは一つ一つの雑貨が珍しいデザインをしているからで、どうしても私たちの好奇心はくすぐられてしまうんです。実際雑貨が所狭しと並べられた雑貨屋さんは空間そのものが素敵で、お洒落な北欧雑貨が所狭しと飾られた部屋に憧れる人も多いでしょう。特に100円ショップや300円ショップは慎重になりましょう。魅力的な小物が100円+税で買えてしまう為に失敗してもしても後悔は薄いですが、だからこそ買う際に悩まない恐ろしさがあります。また、ボールペン等の消耗品は高価格なものに比べて、機能面で不十分な場合があります。事前に調査をしておきましょう。部屋の空いている場所に買い足した雑貨を置いていくのではなく、既に持っている雑貨の中で部屋に合う物を取捨選択するところからはじめてみませんか。わずかな雑貨でまとまった部屋の雰囲気を作ることで、一つ一つの雑貨もより引き立って見えてくるでしょう。

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STAGE3: 書籍・書類

日々積み重なっていく書籍や書類の中には重要なものも含まれている為に、処分を進めるには重い腰をあげる必要があります。古い電気代やガス代の請求書は率先して処分していまいましょう。源泉徴収票は間違って捨てないように。その他書籍や書類の「かさ」を減らす方法として「それでも片付けられないあなたに」の項の電子化を参考に取り組んでみましょう。

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ただ書類の中には「必要か不要かわからないモノ」がしょっちゅう出てきますし、毎週毎週処分するのも面倒臭いと感じる人もいるでしょう。そういう人は「押出しファイリング法」(右ボックス内書籍「『超』整理法」p54参照)を試してみてください。やり方は簡単です。

  1. 一定期間の(1週間か1ヶ月の間に手に入れた)書類をざっとジャンルで分けた後、ファイルやバインダーにまとめる。日付やタイトル名を目立つように書いておくことが大事。
  2. ファイルを本棚等に収納期間でソートして並べる。新しくやってくる書類は最新の収納場所に並べる。
  3. 途中で使用した書類は最新の収納場所に戻す。
  4. しばらく放置して、書類が溜まってきたら一番古い区画について保存か処分かを検討する。
  5. 繰り返し&繰り返し

 

 

[3] 池内 裕美(2014)人はなぜモノを溜め込むのか: ホーディング傾向尺度の作成と アニミズムとの関連性の検討. 社会心理学研究, 30(2), 86-98. https://doi.org/10.14966/jssp.30.2_86

おしゃれに着回す

「超」整理法

論文紹介2:ホーディングの怖さ

技術の発展目覚ましい現在、物質的に豊かな私たちは大量生産・大量消費社会に生きています。一方で物を溜め込む、捨てられないといった弊害もあり、ゴミ屋敷や所謂「汚部屋(オベヤ)」という言葉を耳にする機会も多いでしょう。

こういった溜め込みの行為は学術的には「ホーディング(holding)」として概念化されています。このホーディングがより悪化し、精神的苦痛あるいは日常生活への支障を伴うようになると「強迫性ホーディング」として位置付けられます。

では具体的に人々は何を溜め込んでいるのでしょうか。池内教授が2012年に234名のモニターを対象に実施したアンケート結果によりますと、半数近くが「衣類・服飾品等」と回答しており、続いて「紙袋・空き箱等」「本・雑誌・資料等」と続いています。衣類を捨てられない原因としては「もったいないから」が強い相関を示しています。

この調査は日常レベルのホーディングではありますが、その先に病的なホーディングが待ち構えている可能性があります。ホーディングのきっかけとしては物質の欠乏体験や幼い頃の家庭環境によるところが大きいようです。片付けを習慣化する為には、一度自分の人生を見つめ直すこともヒントになってくるかもしれませんね。