床の上にはモノを置かない方が良い。では机の上はどういうモノを置けば良いのでしょうか?
実は机の上についてもモノはない方が良いです。机の上というのは作業をする場所です。
ただ一人暮らしの人は部屋に机が一つで勉強机兼食卓となっている人も多いでしょう。私もその一人です。
このように一つの机でいくつもの用途を兼ねること自体は悪いことではありません。ただ、いくつもの用途に同時に使える環境にあることは気をつけた方が良いでしょう。片付けされていない、いくつもの用途が混在する机は、気が散ってしまって集中力を削がれてしまいます。
具体的な例を考えてみましょう。講義課題のレポートを書く場合を想定して、以下の二つの机のうち、どちらが作業に集中できるでしょうか。
どうでしょうか、作業する時は作業机にした方が良いのではないでしょうか。作業机兼食卓兼休憩室ではなく、あるときは食卓、あるときは作業机に変化するものだと捉えると気持ちの切り替えもしやすいと思います。食べかすや油汚れが机に残っている時にレポート用紙を机に置くと汚いシミができてしまいますし、パッと見て汚れを発見して掃除ができる、そんな机上を目指してみましょう。なお、食事をしながらパソコンを触っている場合、キーボードの細菌汚染率は食事をしない場合と比べてはるかに高くなるようです[2]。パソコンを触る時はできるだけ食事を控えるようにし、食事しない人もこまめにキーボードを掃除するようにしましょう。
ただ流石に殺風景な机は嫌だという人は、サボテンなどの観葉植物を置いてみたり、アロマを焚いてみたりして、居心地の良い、けれどもスッキリした理想の机を目指しましょう。
[2] Messina G et al (2011) How many bacteria live on the keyboard of your computer? Am. J. Infect., 39(7), 616-618. https://doi.org/10.1016/j.ajic.2010.12.023
日々研究に勤しんでいる理系の皆さんはご自身の実験台もこまめに整理するようにしましょう。出しっぱなしの試薬は取り違いの原因になり、少しの汚れは細菌のコンタミネーションに、こぼした試薬の放置は健康被害につながる場合があります。さらに後片付けを怠っていると、知らぬ間に他人の実験台にまで侵食して迷惑をかけてしまうかもしれません。
実験ノートも丁寧に記述するようにしましょう。みなさんが書いた実験ノートは未来の後輩に引き継がれていきます。汚く不備が多い実験ノートでは参考にすることができません。「誰が読んでも理解できる実験ノート」が理想であり目指すべき実験ノートのスタイルです。