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知っておきたいスライドデザインの基本: PowerPointにおまかせ

数々のプレゼンのために準備する無数のスライド... デザインまで意識できていますか? ちょっとした基本を抑えるだけで聞き手も話し手も助かる資料になります! このガイドではそんなスライドデザインの基本と便利テクニックを紹介します。

PowerPointにおまかせ:既存のテンプレや「デザインアイデア」機能を駆使する

PowerPointは年々進化を続け、便利機能が追加されているので、せっかくの機能を無視せず活用してみよう。

凝ったスライドを作る余裕がない時、「それっぽく」見せたい時、もしくは全くデザインのアイデアが浮かばない時に頼れる機能が、PowerPointの「デザインアイデア」だ。

これはスライドに含まれる文字や写真を使ってPowerPointが自動的にデザインを提案、編集してくれるものだ。また、全てのスライドに同様のテーマを設定してくれるため、簡単に統一感のあるプレゼンテーションを作ることができる。難点は、スライドに大量のオブジェクトが含まれる場合はこの機能が使えないことや、オリジナリティに欠けるという点にある。また、使い方によっては意図したようなデザインが候補に出てこない場合もある。

私は、この便利な機能を利用してスライドの「型」を作る方法をおすすめしている。上手にデザイン候補を誘導すれば、効率よくスライドの大枠を作ることができる。あとはそこに多少の変更を加えれば統一感があり、見栄えのするスライドになる。

この機能が今後もサポートされ続けるかはわからないが、もしお使いのPowerPointにあるのならば、使ってみることをおすすめする。

最小限のオブジェクトから始める

PowerPointが提示するデザインアイデアが理想の提案をしてくれるように誘導するには、なるべく少ないオブジェクトでデザインアイデアを出してもらうことがコツだ。

システムに、「これがタイトルで、主役の画像とテキストがこれ」と伝えるためには、それ以外の余分なテキストボックスや図を削除しておこう。

余分な情報が少ないほど、提案されるデザインの精度は高くなる。

こちらに一例を示す。

まずはタイトルスライドを表示

タイトルとサブタイトル(追加情報)を書く

右上に表示される「デザイナー」もしくは「デザインアイデア」をクリック。

タイトルに含まれる単語を参考に自動的にデザインを提案してくれる。

(インターネットに接続されている場合は選択肢が増える)

ここで少し実験をしてみる。

あえて多くのオブジェクトを入れた状態でデザインアイデアを利用し、デザインがどのように提案されるかを調べてみた。

具体的には、このスライドには写真2つ、タイトル、所属と日付のサブタイトル、「極秘」と書かれた図形(楕円)が含まれている。

また、あえて「21世紀」と「魔法使い」という複数のキーワードをタイトルに使用した。

どうやらまだ提案してくれるようだ。写真はテーマ画像としての役割になるようで、二つの写真が見えるように分割して配置してくれている。

しかし、最初の例にあるようにキーワードに沿った追加の画像は提案されず、こちらで用意した画像のみが使われている。

つまりこのパターンを利用して、任意の画像でレイアウトを組むことができそうだ。

また、「極秘」の図形は元の位置から移動していないようだ。

しかし、ここで元のスライドにテキストボックスを追加するとデザインアイデアが提案されなくなった。

現段階の機能では、これくらいのオブジェクト数が限度のようだ。