研究室に入ったら、英語の論文を読むことは必須ですよね!
論文を読むときには「批判的に読め!」なんてよく言われますが、そうは言われても難しい...。さらに、見慣れない単語がツラツラと並んでいて、英語の論文が苦手... という人は多いのではないでしょうか?
このガイドでは、研究室に入って間もない人、まだ英語論文をほとんど読んだことがない人が、論文の論理展開を意識して論文を読めるようにするために、生命科学系の英語論文に書いてあることを紹介していきます。
論文によく使われるフレーズや、実践として参考になるお手本論文もピックアップしています。ぜひ読んでみてください。
研究に必要な論理力を上げるためにも、論文を読むときには著者の論理展開を追いかけながら読むことが重要です。そして論理展開を意識するためには、論文には一般的にどんなことが書いてあるのか、まずは論文に書かれていることを理解しておく必要があります。
論文に書いてあることは、基本的に
背景 (該当分野の紹介、先行研究で解明されてきたこと、問題点)
目的 (何をなぜ調べたのか)
方法 (どうやって調べたのか)
結果 (どのような結果が得られたのか)
考察 (その研究の意義は何か、他の研究と比べてどうか、今後の展望)
結論 (要するに何が分かったのか、何が言えるか)
に分けることができます。
論文中の一文一文が、上のどれに相当するかを把握することで、著者が「どう考えて」「どんな実験を行い」「何を明らかにしたのか」、著者の論理展開が見えやすくなります。
医学英語論文執筆セミナー~必ずアクセプトされる英語論文執筆のコツ (東京大学医学図書館|医学図書館講習会テキストより)
九大医学図書館でも好評な下の本の著者による、セミナーの資料です。論文を書く人向けのセミナーの資料ですが、論文を読むことについても触れられており、「論文をどう読んでいくべきなのか」が分かります。
論文を読む人、論文を書く人、研究に携わる人にぜひ目を通してもらいたい資料です。