Introductonでは、読者がResultsを正当に評価できるようにするための基本的な背景情報と、その研究を行うべき論理的な根拠が述べられます。
具体的には、まず研究分野における一般的な背景や、なぜこの研究をする必要があるのかの理由が述べられます(図2)。
次に、先行研究を紹介してこれまでの研究でどこまで明らかになっているのか、それに対してまだ明らかになっていないことはなにか(問題点)、などが述べられます。
そしてIntroductionの最後には、今回の研究の目的、方法、結果と結論が述べられます。
ここで、英語論文で使われる時制に注目してみましょう。
英語論文では、現在形、過去分詞形、過去形が以下のように使い分けられます。
背景が述べられるIntroductionの始めは、現在形の文が多く見られます(図3)。
先行研究を紹介する文では現在完了形が、
研究の目的、手法、結果、結論が述べられている文では過去形が多く使用されます。
以下は、Introductionでよく使われるフレーズです。
【背景を述べるとき】
It is generally accepted that ... / 〜は一般に受け入れられている
Many researches in recent years have focused on ... / 最近の多くの研究では、〜に関心が集まっている
【先行研究を紹介するとき】
Previously, we have shown that ... / 以前我々は〜を示した
【問題点を述べるとき】
However, it is still unknown ... / 〜は依然明らかになっていない
However, it remains unclear ... / 〜は依然明らかになっていない
【目的を述べるとき】
This paper focuses on ... / 本論文の焦点は〜である
This paper describes ... / この論文では〜について説明する
In this paper, we tested the hypothesis that ... / 本論文では〜という仮説を検証した
This study aims to ... / この研究は〜を目的とする
以下はIntroductionでよく使われる動詞です。辞書を引かなくても済むように、抑えておきましょう。
present / 提示する 紹介する
propose / 提案する、提示する 〜するつもりである(propose to)
describe / 述べる 表す 説明する
address / 取り組む 対処する
examine / 調査する 検査する 診察する
investigate / 調査する 研究する