②目的: 何をなぜ調べたのか
③方法: どうやって調べたのか
④結果: どのような結果が得られたのか
⑤結論: 要するに何が分かったのか、何が言えるか
例えば、以下のような形です。
We have reported that XX protein is expressed in liver (K. Ken et al., J of Cute, 2017), but its expression levels in other organs are remain unclear. To determine the expression levels of XX protein in each organ, we extracted proteins from mice brain, thymus, kidney and liver, and we performed western blotting. The expression level of XX protein was higher in liver; on the other hand, little amount of XX protein was found in brain (Figure 1). This result suggests that XX protein have crucial roles in liver.
我々はXXタンパクが肝臓で発現していることを報告したが(K. Ken et al., J of Cute, 2017)、その他の臓器での発現量は解明されていない。XXタンパクの各臓器での発現量を調べるために、我々はマウスの脳、胸腺、腎臓そして肝臓からタンパク質を抽出し、ウェスタンブロッティングを行った。XXタンパクの発現は肝臓で高く、一方脳ではほとんど発現していなかった(Figure 1)。以上より、XXタンパクは肝臓で重要な役割を持つことが考えられた。
上の例文の中には、①背景、②目的、③方法、④結果、⑤結論、が述べられていることに気付くと思います。
上の例文のように、Resultsの各パラグラフ内においても実験の背景、目的、方法、結果、結論が述べられます。
基本的にこの繰り返しです。つまり、
最初の実験の(背景→)目的→方法→結果→結論、
次の実験の(背景→)目的→方法→結果→結論、...
と話が展開されていきます。
Resultsに記載されている一文一文が、背景・目的・方法・結果・結論、のどれに相当するかを踏まえたうえで、
方法は目的に合っているか、他の方法はないか
Figureの解釈は正しいか、Figureから本文で述べられている結果は言えるのか
結果から導かれている結論は正しいか、本当に言えるか
などを考えながら、読んでいくことが大切です。
実際の論文ではどのように書かれているかは、次のページ【実践】Resultsを読もうで、
目的や結論を表すときによく使われるフレーズは下にスクロールして確認してみてください。
【実験の目的・方法を述べるときの表現例】*to不定詞の形がよく使われます
In order to … / ~するために
To elucidate ... / 〜を明らかにするために
To this end ... / この目的のため、~
【実験の結果を述べるときの表現例】
As a result, … / 結果として~だ
【結論を述べるときの表現例】
Our results provide the evidence for … / 我々の結果は〜の証拠を提供する
It should be noted that … / ~は強調されるべきである
This result suggests that … / この結果は~ということを提案している
We concluded that … / ~と結論づけた
以下はResultsでよく使われる動詞です。辞書を引かなくても済むように、抑えておきましょう。
prove / 証明する(もっとも強い表現)
show / 示す(proveよりは弱いが、強い表現)
find / 見出す(proveよりは弱いが、強い表現)
suggest / 示唆する(弱い表現)
indicate / 示唆する(弱い表現)
illustrate / 示す 説明する(図やモデルなどを使って分かりやすく説明する)
reveal / 明らかになる 示す 公開する
demonstrate / 実証する 実際に示す
note / 注目する 注意する(読者の注意や注目を引くときに使う)
account for / 説明する 占める