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★世界に飛び出せ!大学院生のための国際交流ガイド: 留学生活

大学院での国際交流に興味はあるけど、不安で一歩踏み出せない… そんなあなたへ、Cuterの体験談をお届けします!

研究生活

研究留学:1日の流れ

研究留学中の1日のスケジュール(平日)を紹介します。


06:00
起床
ルームメイトの準備する音で目覚めることが多く、朝は少し早めに起きる習慣がつきました。 朝食はスーパーで買ったパンやヨーグルトを食べ、時間があるときは昼食用にサンドイッチを作って節約していました。
07:30
登校・研究開始
ボストンの地下鉄を利用して通学。
実は、アメリカで最初に地下鉄ができたのはボストンなんです。長い年月を経て車両や線路は新しくなりましたが、日本ほど整備されてはいません。乗車中に電車が急に動かなくなったり、線路のメンテナンスのため平日に急に工事があって電車が使えなかったり、トラブルも多く、日本の交通網の素晴らしさを改めて感じました。

大学に到着し、午前中は集中して研究を行いました。私がいた研究室はコアタイムがなかったため、メンバーは自由な時間に登校していました。
12:00
昼休憩
研究室メンバーとランチ。
大学内の食堂やカフェで食べたり、テイクアウトして研究室で食べたりしました。アメリカの学食はフードコート形式で、以下のような料理を食べることができました:
  • 🍜 中華料理
  • 🍔 ハンバーガー
  • 🥪サンドイッチ

食事代は $15~$20(約2,000円~3,000円)。日本の学食より高めです。日本の学食と違って、アプリで事前注文できるので並ばずに食べることができました。

13:30
先生とミーティング
先生は子育て中だったため、対面打ち合わせできる日は限られており、
週に2回程度、進捗報告や研究の方向性について話し合いました。
14:00
研究・セミナー
午後も引き続き研究。
週に1回ほどセミナーがあり、他の研究室のメンバーの発表を聞いたり議論を行ったりしました。他にも、アメリカの他の研究機関の研究者を招待し、講演を聞く機会もありました。
研究室に引き籠もって研究するだけではなく、様々な研究者と頻繁に議論できたことで、研究の新しいアイディアが得られました(その分忙しくはありましたが、、)。
研究に疲れた時は、大学の近くを散歩してリフレッシュしました。
18:00
夕食
近くのスーパーで食材を買って自炊することが多かったですが、時々研究室の友達と外食もしました。ボストンでは日本の食材も比較的手に入れやすいので、自炊の時は鍋を作ったりしていました。
19:00
研究室友達とボルダリング
研究の疲れをリフレッシュするため、同じく研究留学中だったノルウェーの友人 と週2回ボルダリングへ。
大学の近くのボルダリングに通ったり、学内のジムに行ったりしていました。
21:00
帰宅
ルームメイトが帰ってきていたら、ルームメイトとおしゃべりをしたり、自分の部屋で日本の家族や友達と連絡を取ったりしていました(時差があって日中連絡ができないので)。
23:00
就寝

アメリカでの私生活

研究留学:アメリカでの私生活

ここでは、研究以外のアメリカでの生活について紹介します。


📍 ボストンってどんな街?

ボストンはアメリカの東海岸に位置し、ニューヨークやワシントンD.C.にも比較的近い都市です。古いレンガ造りの建物が多く残り、ヨーロッパのような美しい街並み を楽しめます。

また、ボストンは「学問の都」としても有名で、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT) など、世界トップクラスの大学が集まっています。私もルームシェアを通じて他の学生と交流し、異なる視点での研究の話を聞くことができました。

治安は比較的良く、落ち着いた雰囲気で、かつ、街が比較的小さくまとまっているので、車がなくても買い物や遊びに出かけることができる(アメリカだと珍しい)点が良かったです。

比較的緯度が高いので、冬はとても寒いです。私が滞在したのが11月から1月でしたが、最低気温は-10℃を下回ることもありました。2月はもっと寒くなるようで、ベンチコートや滑り止めのついたブーツは必須です。もし皆さんがボストンに行くなら、おすすめの季節は春です。桜が咲いてとても綺麗だそうです。春に行けば良かったと少し後悔しています。

冬のボストン
冬のボストン

🍽 食事事情

🔹 食費の目安

アメリカ全体に言えることですが、外食の物価は日本と比べてかなり高めです。

  • 大学の学食 → 最低でも$10(約1,500円)(サンドイッチやハンバーガー1つ分)
  • 一般的な外食 → $20〜$30(約3,000〜4,500円)

ただし、量が多い のと、残った食事を持ち帰る文化 があるため、無駄なく食べることができます。店員さんに「Can I get a box?」と頼むと、小さな箱をもらえます。私はよく余ったご飯を持ち帰って次の食事に回していました。

🔹 多国籍な食文化

ボストンには世界中から留学生や移民が集まるため、多国籍なレストランが豊富です。アメリカンフード(ハンバーガー・ピザ)だけでなく、中華・韓国・タイ・ベトナム料理なども気軽に楽しめました。アメリカンな食事は油が多くて胃もたれするので、それ以外の食事をすることが多かったです。

また、日本食レストランや日系スーパーもあり、スシロー、牛角、つるとんたん(うどん) などの日本のチェーン店も進出しています(もちろん値段はびっくりするくらい高いです)。スーパーでは納豆・醤油・寿司・おにぎり・日本の化粧品なども手に入り、日本人にとって比較的住みやすい環境でした。

🔹 ボストン名物

ボストンは海が近いため、新鮮な魚介類が楽しめます。特に有名なのは:

  • 🦞 ロブスター
  • 🍲 クラムチャウダー

です。どちらもとっても美味しいのでおすすめです。

🔹 自炊の工夫

食費を抑えるため、自炊もしていました。鍋など日本料理をよく作っていましたが、日系スーパーは高いので、以下のようにスーパーを使い分けていました。

  • 肉・野菜 → 中華系・韓国系スーパー(比較的安い)
  • 日本の調味料 → 日系スーパー(醤油・味噌・出汁など)

🎭 休暇の過ごし方

研究の合間に、ボストンならではの観光や文化体験を楽しみました。

🔹 博物館・美術館巡り、音楽鑑賞

休みの日は博物館や美術館を巡りました。ボストン博物館には日本の展示も多くあり、日本では見れない浮世絵がなぜかアメリカで見れたりします。博物館の中で特に印象的だったのは「ボストン茶会事件博物館」です。ここでは、当時のアメリカ人がイギリスの課税に抗議し、紅茶の箱を海に投げ捨てた事件 を体験型ミュージカル形式で学ぶことができます。博物館の役者さんと一緒に当時の人になりきり、実際にお茶の箱を投げる体験もでき、楽しみながら歴史を学べました。

また、クラシックを聴きに行ったり、バレエを観に行ったりもしました。どちらも、劇場・会場が歴史があってとても素敵で、興味があまりない人も一度は中に入ってみて欲しいです。オーケストラの演奏もバレエもアメリカトップレベルで、お金をかけても観に行った甲斐がありました。

🔹 スポーツ観戦

私が滞在した冬は、バスケットボールアイスホッケーのシーズンだったので、何度か観戦に行きました。観客の盛り上がりが日本より激しく、自分もつい熱くなって応援してしまいました。また、ボストンは野球も有名で、野茂英雄や松坂大輔が活躍した「ボストンレッドソックス」の本拠地です。オフシーズンだったので野球を見ることはできませんでしたが、球場の中を巡るツアーに参加し、選手のロッカールームなど、普段入れないような場所を見学しました。

🔹 ルームメイトとの交流

ルームメイトは大学院生で、平日はかなり忙しく、あまり会話する時間がありませんでした。しかし、週末には一緒に映画を見たり、食事をしたりすることもありました。食事の際は、お互いの研究や故郷の話をしたりして仲良くなりました。一人暮らしと違っていつでも話せる友人がいたことで、寂しさを感じることはありませんでした。そういう意味で、ルームシェアを選んでよかったと思います。