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★世界に飛び出せ!大学院生のための国際交流ガイド: 留学準備

大学院での国際交流に興味はあるけど、不安で一歩踏み出せない… そんなあなたへ、Cuterの体験談をお届けします!

滞在先選び

研究留学を考えている方へ

ここでは、3ヶ月〜半年程度の短期研究留学 に焦点を当ててお話しします。

※ 長期の留学(修士・博士課程)や海外PhDを希望する場合は、語学要件(TOEFL・IELTSなど) や 各大学の入学基準を満たす必要があります。そのため、今回紹介するように自由に滞在先を選ぶことは難しいかもしれません。


📍 研究留学の滞在先をどうやって決める?

研究留学の滞在先を決める方法はいくつかあります。

  • 指導教員の紹介
  • 参考にしている論文の著者
  • 国際学会で知り合う

 

<私の場合:国際学会での出会い>

私は、国際学会での出会い をきっかけにボストン大学を選びました。

最初から滞在先の研究室を決めていたわけではなく、国際学会で知り合った学生や先生方に、
「私は◯◯の研究をしていて、◯◯のために3ヶ月ほど研究留学をしたいと思っているのですが、良い先生はいませんか?」
と相談し、最終的に、他の先生方からの評価が高く(私の研究に近い分野でデータ解析の能力が高い)かつ学生からの評価も高い(丁寧に指導してもらえる)という話を聞いて、ボストン大学に行くことを決めました。

 

<滞在先を決める際のポイント>

論文の著者から自力で滞在先を探すのも良い方法ですが、論文だけではその先生の指導スタイルや人柄までは分かりません。事前に、以下のような点を確認することをおすすめします。

  • 研究室の雰囲気指導スタイル
  • 先生が学生とどれくらい関わっているか(研究打ち合わせの頻度 など)
  • 先生のスケジュール(海外出張が多すぎないか など)

これらの情報は、日本での指導教員の先生に相談したり、滞在予定の大学の学生に聞いたりすると分かることが多いです。事前に研究室の環境を把握しておくことで、留学中のギャップを減らすことができます。


📍  滞在先の先生へのコンタクト方法

滞在先の候補が決まったら、研究室の先生に連絡を取り、正式に受け入れをお願いする 必要があります。

しかし、いきなり 「研究室に入れてください!」 とお願いするだけでは、相手も困惑してしまいますよね。
そこで、スムーズに受け入れを認めてもらうためには、以下のポイントを明確に伝えることが大事です。

  1. 現在の研究テーマ と、研究留学を通じて何を発展させたいのか
  2. 希望する滞在期間(いつから、どれくらいの期間か)
  3. 滞在中の費用(自身の研究費等を利用するか、滞在先に支援してもらうか)

※ 先生と研究内容の具体的な話を進める際には、必ず指導教員に相談し、詳細を報告 してください。

 

<事前に滞在予定先の先生と直接話す>

また、受け入れをお願いする前に、一度先生と 直接話す機会を作る ことをおすすめします。

  • 学会で直接会う
  • Zoom で面談する

このような機会を通じて、相手の人となりを知るとともに、自分のことを知ってもらいましょう。

滞在準備

研究留学では、長期滞在のための準備が必要になります。特に ビザの申請住居探し は早めに進めておくことが重要です。


📍 長期滞在のための手続き

<ビザの申請>

長期滞在の場合、観光とは異なり ビザの取得が必要 になる場合があります。

  • 研究留学の期間や目的に応じて、適切なビザの種類を確認
  • 滞在先の先生や大学の担当者と相談し、必要なビザを特定
  • 申請には時間がかかるため、余裕をもって手続きを進める

また、ビザの申請は福岡で手続きできないものもある ため、東京や大阪などの大使館・領事館での手続きが必要になることもあります。

最新のビザ情報については、こちらの公式ページをご確認ください。
アメリカのVISAについて


📍 滞在先の準備

<住居探し>

長期間の滞在では、ホテル暮らしは金銭的に厳しいため、事前に住む場所を探す必要があります。

住居の選択肢
  • 大学の寮
  • 大学のゲストハウス
  • アパート(個人契約)
  • シェアハウス・ルームシェア

大学の寮やゲストハウスが利用できる場合は、それが最も手間が少なく、安心して暮らせる選択肢です。ただし、滞在期間が短いと寮を借りられないこともある ため、まずは滞在先の先生に相談してみるのがよいでしょう(私は寮は断られました、、、)。

 

<ボストンの家賃事情>

ボストン大学の場合、1年未満の滞在では寮が借りられなかったため、自分でアパートを探しました。しかし、ボストンは家賃が非常に高額 で、一人暮らしをすると 1ヶ月あたり約20 - 40万円 かかることもあります。

そこで、私は ルームシェア をすることにしました。

 

<ルームシェアの探し方>

ルームシェアを見つける方法はいくつかありますが、私は Facebookのコミュニティ を活用しました。

ボストンには多くの大学があり、学生向けのルームシェア情報が Facebookのグループ で活発にやりとりされています。

現地の学生から「Facebookでルームメイト募集の投稿がたくさんある」と聞き、実際に利用してみました。

Facebookを使ったルームシェア探しの手順
  1. 自己紹介・希望条件を投稿(住みたいエリア・家賃・期間など)
  2. 既に住んでいる人の投稿を探す(または、投稿に対して連絡が来るのを待つ)
  3. 気になる物件があれば詳細を確認(家の設備・家賃・ルールなど)
  4. ビデオ通話で実際の部屋を確認(詐欺防止のため、部屋の写真と実際の状況が一致しているかチェック)
  5. 周囲の治安や利便性を調査し、問題なければ契約

 

注意点:詐欺に注意!

Facebookでのルームシェア探しは便利ですが、詐欺まがいの投稿も存在するため、以下の点に注意してください。

  • 契約前にお金を送らない
  • ビデオ通話で実際の部屋を確認する
  • 「即決しないと他の人に取られる」と急かす投稿は疑う

私は約1ヶ月かけて慎重に探し、最終的に安心できるルームシェアを見つけることができました。