こんにちは、理系Cuterの林です。
ここでは、私が 2023年11月〜2024年1月の3ヶ月間、アメリカのボストンで行った 研究留学 について紹介します。
私は、理学府の地球惑星科学科に所属する博士3年生です。宇宙地球電磁気学研究室に所属し、「オーロラ」の研究を行なっています。
オーロラの研究といっても、皆さんが想像するようなオーロラの光を研究している訳ではありません。実は、極域でオーロラが発生した時、その影響は私たちが住む日本を超えて、赤道まで到達しています。ただし、オーロラの光が到達するわけではなく、地磁気(地球が持つ磁場)の変動として届きます。この地磁気の変化が赤道まで届くことはわかっているのですが、どのような経路で、どのようなメカニズムで到達するのか、はわかっていません。それを解明するため、世界各地に地磁気観測器を設置して、日々研究を行なっています。
このガイドでは研究の詳しい話はしませんが、オーロラや私の研究に少しでも興味がある方は、以下のガイドをご覧ください。
Boston University Center for Space Physics
私が留学した Boston University Center for Space Physics は、その名の通り宇宙物理を専門とする研究室です。私がお世話になった先生は、地球で発生するオーロラを専門としていましたが、その他にも他の惑星のオーロラや木星の磁気圏など、幅広い研究が行われています。
興味がある方は:研究室のホームページをご覧ください
九州大学で私が所属する研究室では、地球の大気圏・電離圏・磁気圏の研究 を行っており、研究手法も 理論・シミュレーション・データ解析 など多岐にわたります。この幅広い研究の中から学生が主体的に研究テーマを決めるため、各学生の研究内容は様々です。自由度が高くて良いのですが、近い研究をしている人が少ない分、行き詰まった時に自力で解決しなければならない時があります。
私はデータ解析を中心に研究を行っていたのですが、いくつかの壁にぶつかり、なかなか答えが出ませんでした。
そこで、オーロラのデータ解析に優れた研究者の意見を直接聞く ため、研究留学を決意しました。
研究テーマの決め方や研究の進め方は、国や所属、指導教員によって大きく異なります。
どの方法が正解というわけではありませんが、自分に合った研究スタイルを知る ことは、今後の研究活動において重要だと考えました。
そのため、今の研究室だけでなく、異なる環境を経験する ために、研究留学を決めました。