SVCはSlow Vital Capacityの略で、
主に肺活量を測定します。
ポイントはゆっくり呼吸することです。(☆FVCとの違い)
何回か楽な呼吸をした後、技師さんの指示で
息を全部吐き出します。
次に、息を吸えるところまで胸いっぱい吸います。
最後に吸った息を吐けるとこまではいたら検査終了です。
(検査のときは技師さんが合図をしてくれるので
その合図に合わせて一生懸命呼吸すれば大丈夫です)
SVCでは肺活量が分かります!
肺活量は、年齢や性別、体格によって大きく変わるので
%VCというもので評価します。
%VCは
測定された肺活量 / 予測肺活量 x100
で求められます。
要は、年齢と身長から予測される量と比べてどうなのか!
という値です。
予測肺活量
男性 ml=(27.63-0.112×年齢)×身長cm
女性 ml=(21.78-0.101×年齢)×身長cm
平均的には男性が3000 ml~4000 ml、
女性が2000 ml~3000 mlくらいですね。
%VCは80%以上が正常で、それを下回ると
拘束性換気障害というものが疑われます。
拘束性換気障害とは、簡単に言うと、ガス交換をするときに、
肺が伸びにくく、広がりにくくなっている状態のことで、
間質性肺炎(肺胞が硬くなる)などの疾患や
肺切除(肺が小さい)により障害が起きます。