FVCはForced Vital Capacityの略で、
主に努力肺活量を測定します。
ポイントは一気に吐き出すことです。(☆SVCとの違い)
何回か楽な呼吸をした後、技師さんの指示で
大きく息を吸います。
次に、息を勢いよく吐き出します。
(イメージはろうそくの火を消すように)
吸った息を吐けるとこまではいたら検査終了です。
(検査のときは技師さんが合図をしてくれるので
その合図に合わせて一生懸命呼吸すれば大丈夫です)
FVCでは、努力肺活量と1秒率が分かります。
努力肺活量とは、勢いよく息を吐き出したときの肺活量のことで、
健常者の場合、SVCで測定した肺活量=FVCで測定した努力肺活量
となります。
しかし、閉塞性換気障害がある場合には、
勢いよく息を吐き出す(努力呼出)を行うと気道が閉じて
息を吐き出しにくくなってしまうのでSVC>FVCとなります。
また、速く息を吐くことができないので
1秒量(息を吐き始めた最初の一秒で吐き出した量)も
低値となります。
閉塞性換気障害とは、その名のとおり気道が閉塞(せまく)なる
状態です。閉塞性換気障害があると息が吐き出しにくくなります。
また、FVCでは、数値だけでなくフローボリュームカーブの形から
病態の予測も可能です。