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呼吸機能検査ってなんだろう?: フローボリュームカーブ①

フローボリュームカーブとは

FVCではSVCのときのようなスパイログラムとは別に、

フローボリュームカーブ(右図)というものが描かれます。

FVCでは息をはくときの速度(呼気流速)とその量が評価材料となります。

フローボリュームカーブではスパイログラムでは観察しにくい

呼吸の速度がとても見やすくなります。

勢いよく吐き出したときの呼吸の容量を努力肺活量(FVC)

最初の一秒間に吐き出した空気の量を1秒量(FEV1)

1秒量を肺活量で割ったものを1秒率(FEV1.0%)*といいます。

 

*1秒率

1秒率には2種類あります。一般的に1秒率と呼ばれるのは

Gaenslerの1秒率です。

Gaenslerの1秒率=1秒量/努力肺活量(FEV/FVC)
Tiffeneauの1秒率=1秒量/肺活量(FEV/SVC)


Tiffeneauの1秒率は慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者などでは

勢いよく空気を呼出しにくくなる(FVC<SVC)ので、

1秒率の参考として用いられます。
 

 

フローボリュームカーブ