SVCのスパイログラム①で紹介した4つの基準をもとに4つの肺気量が決まります。
☆1回換気量(Tidal Volume;TV)(安静吸気位と安静呼気位の差)
成人の平均が500 mLであり、私たちの日常の呼吸では1回の呼吸で
約ペットボトル一本分の空気が出入りしています。
☆予備吸気量(Inspiratory Reserve Volume;IRV)
(最大吸気位と安静吸気位の差)
運動時など大量の換気が必要な時のための予備で吸える量です。
成人で平均2~3 L程度の予備吸気量を持っています。
☆予備呼気量(Expiratory Reserve Volume;ERV)
(安静吸気位と最大呼気位の差)
運動時など大量の換気が必要な時のための予備ではける量です。
成人で平均1 L程度の予備呼気量を持っています。
☆残気量(Residual Volume;RV)(最大呼気位以下)
息をはききっても残ってしまう空気の量です。
どんなに思いっきり息をはいても、気道や肺胞から空気を完全に
抜くことは出来ないので、必ずこの残気量が存在します。
成人で1.1 L程度とされていますが今回、ガイドで紹介している
SVC、FVCでは測定することができません。