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★歴史から見た文房具 〜九大で買える鉛筆・シャープペンシルのすごさについて〜: はじめに

私たちの創作を支える、文房具。その歩みを遡ると、熱いドラマが見えてきました。身近な働き者のすごさを、主に歴史の観点から眺めたガイドです。

文房具マニアの主張

この世の中には、文房具マニアなる人々が存在します。

 

皆さんの筆箱やペン立てに入っているボールペンやシャーペン、ノートや消しゴム、場合によっては筆箱やペン立て自体にも、テンションが著しく上がる人々のことです。
かくいう私もその一人。

 

しかし、文具のすごさを説こうとすると、以下のように言われてしまうことがしばしばです。

 

「でも、コンビニで買ったやつしか持ってないから……」

「僕のは、生協とかで適当に買ったやつだから……」

 

ここで私は、声を大にして言いたい。

 

手に入りやすい文房具は、めちゃくちゃすごいのであると!!

コンビニや生協の文房具を、馬鹿にするものではないと!!

「定番」をめぐる戦い

コンビニや大学生協の文具コーナーをみくびってはならない理由は、「定番」であることのすごさにあります。

 

コンビニや大学生協に並ぶ文房具は、どのような特性を持つでしょうか。
いくつか考えられますが、少なくとも求められるのは、「より多くの人が買うもの」、という特徴です。

 

コンビニや大学生協は、当然のことながら、文房具店ではありません。

文房具コーナーのスペースには、極めて厳しい限界があります。
 

一方、文房具の好みは千差万別。全てに対応することなどできません。

その中で、よりよく売れるものを入荷する必要があるわけです。
 

すると、文房具コーナーの文房具に求められるのは、「より多くの人が買うもの」、もっと言えば「定番」という特性になる、と考えます。

 

しかし、考えてみますと、「現在の」定番があるということは、「かつての」定番もあったということ。

そして今日も、「未来の」定番たらんとする新製品が発売されています。

 

定番は定番であるために、勝ち続けなきゃならない。

 

文房具の歴史は、技術進化と戦いの歴史でもあるのです。

みんな!文房具はすごいんだぞ!!

表題の通りです。

 

戦場を勝ち抜き、そして今も戦い続けている文房具。そのすごさを、もっと皆さんに伝えたい。

このガイドの目的はそこにあります。

 

しかし、「すごいんだぞ!」と100回繰り返すだけでは芸がない。

 

⑴ そこで、まずは各文房具の歴史を振り返ります。

たかが文房具と侮ることなかれ。技術進化と戦いの歴史には、ダイナミックなドラマがあります。

 

⑵ その上で、現在で九大で買える当該文房具のすごさを訴えます。

現在は、過去の延長線上にあるもの。ドラマを引き継いだ現在の文房具たちは、一層輝いて見えるものと思っております。

 

ただ、時間的・能力的な制約もあり、すべてのジャンルの文房具をご紹介することはできません。

 

そこで本ガイドでは、 1.鉛筆 と、2.シャープペンシルのみを検討対象とします。

 

まず鉛筆を取り上げるのは、多くの皆さんにとって、文房具体験の原風景にあると思われるから。

シャープペンシルは、鉛筆の正統進化形であり、皆さんの受験等を支えた戦友でもあろうと想像するため、優先的に取り上げることにいたしました。

 

(なお、⑵ においては、基本的には伊都キャンパス内で入手可能な筆記具に絞ってご紹介する予定ですが、私がどうしても欲求を抑えられなくなった場合、九大学研都市駅近辺にまでエリアを拡大してご紹介することもありえます。予め、ご了承ください。)

作成者

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帆足 優希
連絡先:
本ガイドは図書館TA(Cuter)として勤務した際に作成したものです。

勤務期間 :2022年4月~
作成時身分:大学院生(修士課程)
作成時所属:九州大学大学院
      法学府
      法政理論専攻