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★歴史から見た文房具 〜九大で買える鉛筆・シャープペンシルのすごさについて〜: 1.鉛筆の歴史

私たちの創作を支える、文房具。その歩みを遡ると、熱いドラマが見えてきました。身近な働き者のすごさを、主に歴史の観点から眺めたガイドです。

はじめに

鉛筆の歴史、遡ってみると大変面白いのです。

 

良質な鉱山が出てきたかと思ったら、欲望のままに掘り尽くしちゃったり。

その状況をなんとかするために頑張った結果、技術革新が起きたり。

技術革新の背景には戦争があったり。

 

いつの時代も変わらない人間の姿を、そこに観察することができます。

 

 

しかし、長い!!

 

 

ただでさえ話が長い私ですので、無限定に書き始めると、とんでもない分量になってしまいます。

(と、当初は書いていたのですが、書き始めるとやっぱりとんでもない分量になってしまいました……。すみません!!

 

そこで、草創期の鉛筆の歴史については記述を断念し、『ザ・ペンシル・パーフェクト』(中央図書館に入っております)をご紹介するに留めます。

鉛筆が大好きでたまらない著者(前腕には鉛筆のタトゥーを入れているそうです)が、鉛筆の起源から現在に至るまでを軽快に説き起こした名著で、日本の文房具事情にも触れられています。

 

次頁以降では、日本における鉛筆の歴史に絞ってご紹介します。

コラム:キャッチーな鉛筆本

本文でご紹介した、『ザ・ペンシル・パーフェクト』。

内容ももちろん面白いのですが、特に印象的なのは各章の煽り文です。

例えば、ファーバーカステル社の創設」の章の煽り文。

 

この、家族経営による事業と、世に広く知られた家名にまつわる物語がはじまったのは1761年、ニュルンベルク近郊でのことだった。それは、裏切り、世代間の対立、策略、世界初の蝋芯鉛筆の物語でもある。(26頁)

 

もはや、なんかの映画のキャッチコピーです。

そして、このキャッチコピーにふさわしく、本文も面白いのがすごいあたり。

中央図書館に配架されていますので、ぜひご一読ください!