このガイドは、前半に除細動器(AED)について、後半に心臓ペースメーカーについてまとめました。
AEDについては、みなさんの周りにも普及してきて今後、使用する機会が出てくるかもしてません。
いざというときにあわてなくて済むように、ぜひ目を通して頂きたいです!
心臓ペースメーカは、主に第2種ME技術力試験の勉強になればと思い作成しました。
少し専門的な内容になりますが、興味のある方は参考文献もたくさん載せていますので見てみてください!
日本では年間約5万人の突然死*があるとされています。
突然死には様々な疾患が含まれていますが、
その中でも心臓の疾患が最も高い割合で見られます。
心臓突然死の大半は
心室細動という不整脈によっておこります。
心室は心臓から血液を送り出す役割を
果たしていますが、心室細動ではこの心室が痙攣して
細かくふるえている状態となり血液を送り出すことができなくなります。
そうすると、脳への血流が途絶え、数秒で意識を失い、
適切な治療を受けることなく
その状態が続けば数分で死に至ります。
多くの心室細動がおきた方は病院に到着する前に亡くなってしまいます。
この心臓が原因の突然死を減らすことは出来ないのでしょうか??
突然死の予防方法としては、
喫煙や肥満、高血圧を避けるなどがありますが、
現段階では、
将来の突然死を完全に予防することはできません。
そこでこのガイドでは、
万が一のときに私たちに出来ること(除細動器について)と、
重篤な不整脈を起こす可能性がある疾患に対する治療のひとつとして
心臓ペースメーカについて紹介します。
*突然死・・・
急性の症状が発症した後、1時間以内に突然意識喪失を来たす内因死