AEDは2004年7月から一般市民による使用が
出来るようになりました。
2015年には約65万台のAEDが全国に設置されました。
病院はもちろん、大型ショッピングモールや大学、公民館など
あらゆる場所でAEDを目にするようになりました。
一方、AEDの使用率はいまだに伸びず設置したものの、
いざというときには使用されなかった例が
非常に多く存在するのも事実です。
参考:総務省消防庁,平成27年度版救急・救助の現状
上の図のように一般市民が心停止を目撃した症例のうち
約4%の症例のみでAEDが使用されました。
しかも、この使用例のうち約半数が医療従事者の
使用というように報告されています。
せっかくAEDが普及してもそれを使用する人が
いなければ意味がないですよね。
さらに、AED使用例の約50%が1ヵ月後生存できたのに対し、
AEDが使用されなかった例ではわずか
約10%しか生存できなかったことから、
その場に居合わせたひとが適切にAEDを使用することが
救命率を大きく上昇させることが明らかです。
AEDの管理についていくつか問題点が挙げられています。
まず、AEDの設置場所が分からないということが
しばしば言われています。
フロアマップなどにAEDの設置場所を示すなど
対策がとられていますが、私たちも日頃から
少しだけAEDを意識して場所を確認しておくと
いざというときに困らないかもしれません。
ちなみに伊都キャンパスには20ヶ所以上
AEDが設置してあります!!
九大でのAEDの設置場所は各キャンパスの
キャンパスマップに示してありますよ。
キャンパスマップはこちら
また、AEDが普及するようになって10年くらい経っています。
一般的なAEDの電池は5~7年で
交換する必要があるとされています。
ということは、一部のAEDは電池の交換時期を過ぎている
ということになります。万が一、AEDの電池が切れていて
いざ使うときに電源が入らないとなると救えたはずの命が
救えなかったといったことも考えられます。
もちろん、街にあるAEDを勝手にチェックすることは出来ませんが、
もしAEDを自分の会社に設置するなんていうことがあれば、
使用期限のチェックや定期点検をしっかり行なうことが必要です。