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除細動器と心臓ペースメーカのきほん: ☆心臓ペースメーカ

除細動器と心臓ペースメーカについてまとめました。前半は一次救命やAEDについても書いてあるのでいろんな人に目を通して頂けるとうれしいです。

ひとこと

みなさん、

ペースメーカ

ってご存知ですか?


健康な人の心臓は約70回/分で動いています。ところが、心臓の病気によって一瞬心臓が止まってしまったりゆっくりとしか動かなかったり(除脈)といったことが起こります。

 

そんなときに代わりに心臓に「今動いて!」と刺激を送る働きをしているのがペースメーカです。

ここでは、ペースメーカのきほんについて解説します。

心臓ペースメーカとは

     

私たちの心臓は、24時間365日お休みすることなく、規則正しいリズムで

全身に血液を送っています。

心臓は生命維持のためだけではなく、酸素や栄養を体のすみずみまで

運んだりするポンプの役割を果たしています。

 

 

ところが!

何らかの原因で、心臓の動きにひとたび異常が

発生すると、体に大きな影響を与えてしまいます。

たとえば、脈拍が低下し、脳へ十分な血液が送り込まれないと

脳が酸素不足になってしまいます。

 

その結果意識消失痙攣発作(アダムス・ストローク症候群)*

を起こすことがあります。  

 

そんなことが起きないように、心臓に電気刺激を加え、心臓の働きを補うのが

ペースメーカの役割です。

電極カテーテルを心腔内または心外膜に留置して、

体外(体外式ペースメーカ)

体内(植込み式ペースメーカ)

ペースメーカ本体から発生させた電気刺激により、

人工的に心臓の正確なリズムを作り出します。

 

 

*アダムス・ストローク症候群とは ・・・

一過性の長い心停止、もしくは心室細動などの

不整脈が起きた際に、心臓から脳に血液が十分送ることが

できなくなることです。脳が酸欠状態となり、

めまい・痙攣・失神などを起こすことがあります。

通常、数分で回復しますが、心臓の活動が

正常に戻りきらないときは突然死を引き起こすこともあります。