みなさん、
ペースメーカ
ってご存知ですか?
健康な人の心臓は約70回/分で動いています。ところが、心臓の病気によって一瞬心臓が止まってしまったり、ゆっくりとしか動かなかったり(除脈)といったことが起こります。
そんなときに代わりに心臓に「今動いて!」と刺激を送る働きをしているのがペースメーカです。
ここでは、ペースメーカのきほんについて解説します。
私たちの心臓は、24時間365日お休みすることなく、規則正しいリズムで
全身に血液を送っています。
心臓は生命維持のためだけではなく、酸素や栄養を体のすみずみまで
運んだりするポンプの役割を果たしています。
ところが!
何らかの原因で、心臓の動きにひとたび異常が
発生すると、体に大きな影響を与えてしまいます。
たとえば、脈拍が低下し、脳へ十分な血液が送り込まれないと
脳が酸素不足になってしまいます。
その結果意識消失や痙攣発作(アダムス・ストローク症候群)*
を起こすことがあります。
そんなことが起きないように、心臓に電気刺激を加え、心臓の働きを補うのが
ペースメーカの役割です。
電極カテーテルを心腔内または心外膜に留置して、
体外(体外式ペースメーカ)・
体内(植込み式ペースメーカ)の
ペースメーカ本体から発生させた電気刺激により、
人工的に心臓の正確なリズムを作り出します。
*アダムス・ストローク症候群とは ・・・
一過性の長い心停止、もしくは心室細動などの
不整脈が起きた際に、心臓から脳に血液が十分送ることが
できなくなることです。脳が酸欠状態となり、
めまい・痙攣・失神などを起こすことがあります。
通常、数分で回復しますが、心臓の活動が
正常に戻りきらないときは突然死を引き起こすこともあります。