血球はすべて1種類の細胞からはじまる…
血球とは、血液の中の細胞で
赤血球、白血球、血小板の3種類に分けられます。
白血球には、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、リンパ球があります。
これら血球はすべて
実は1種類の細胞…造血幹細胞から作られるんです!
この細胞は骨髄に存在し、分化・分裂(増殖)・成熟の過程を経て成熟した血球になっていきます。
造血幹細胞はまず、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、
骨髄系細胞 →赤芽球・赤血球系
→顆粒球系
→単球・マクロファージ系
→好酸球系
→巨核球・血小板
リンパ球系細胞 →T細胞
→B細胞
→NK細胞
へ分かれていきます。
血球の分化
CC 表示-継承 3.0 / File:Bloodcelldifferentiationchart(Japanese).jpg
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血球の分化・増殖・成熟には、造血因子と呼ばれる糖蛋白の刺激が必要となります。
造血因子には、
・コロニー刺激因子(CSF)…G−CSF:好中球を刺激
M−CSF:単球やマクロファージを刺激
GM−CSF:好中球や好酸球や単球を刺激
・インターロイキン(IL)…白血球によって産生され、30種類以上存在している。 例) IL-2:T細胞から産生され、TとB細胞を刺激する。
・エリスロポエチン(EPO)…腎細胞が産生する。赤血球を刺激する。
・トロンポポエチン(TPO)…肝細胞が産生する。巨核球、血小板を刺激する。
などがあります。
これらの造血因子は、血球の表面にあるレセプターに結合して作用し、
血球は刺激を受けて分裂を繰り返しながら数を増やし成熟していきます…