Skip to main content

臨床検査における血液の基礎とその病気: 悪性リンパ腫について

悪性リンパ腫とは

白血病と同じように「悪性リンパ腫」という病気もよく耳にする病気ですよね。

ここではその悪性リンパ腫について説明していきたいと思います。

リンパ球のイラスト(白血球・B細胞)

<定義>

悪性リンパ腫とは、リンパ組織を構成する細胞(= リンパ球系細胞+網内系細胞(マクロファージ系))の悪性腫瘍の総称です。

白血病は骨髄で細胞増殖が起こるのに対し、悪性リンパ腫では主にリンパ節で起き、こぶのような腫瘍ができます。

診断には肥大したリンパ組織の腫瘍の像(病理組織所見)によって確定し、その所見から大きく2つに分類されます。

 

①ホジキンリンパ腫

   特徴:リンパ組織の中に多核化したリード・ステルンベルグ巨細胞やホジキン細胞が認められること

↑リード・ステルンベルグ巨細胞

Public DomainFile:Reed-Sternberg lymphocyte nci-vol-7172-300.jpg / wikipedia

  

②非ホジキンリンパ腫

   ホジキンリンパ腫以外の悪性リンパ腫。

   分類には、

    ・増殖の状態が濾胞性 or びまん性

    ・腫瘍細胞の形態(大きさ、核の形、成熟度など)

    ・免疫学的マーカー(B細胞性 or T/NK細胞性)

   などの方法があります。

  例)

  ●バーキットリンパ腫…約90%以上で、染色体(8;14)転座が認められます。

  ●濾胞性リンパ腫…染色体(14;18)転座が多く、BCL/IgH遺伝子が認められます。

 

 

<症状>

発見は、患者自身がリンパ節の腫れに気づくことがきっかけとして多いようです。

リンパ節の腫脹は、特に頚部が多く、次いで腋部、そけい部の順に多いです。普通痛みなどはほとんどないそうです。

  

<病期分類>

悪性リンパ腫は時期が進むにつれて、腫瘍細胞が1箇所から全身に広がっていきます。

  Ⅰ期:1ヵ所のみ

  Ⅱ期:2ヶ所以上。(※横隔膜を境に、上側か下側どっちかに偏って2ヶ所。)

  Ⅲ期:横隔膜の両側=全身にわたる

  Ⅳ期:リンパ節以外の臓器に広がる