漢方医学、あるいは東洋医学の治療指針に 《陰陽》 の思想は切り離せません。
陰陽の考えは、黄河文明の特徴である 「陰陽論」 から来ます。
簡潔に言うと、すべての物事には 《陰陽》 の相反する側面が存在し、これらは、一つの磁石にNとSがあるように切り離せない特徴がある
…という思想です。
陰陽論の詳しい話はスケールが大きすぎるので省略しますが、「陰イオン・陽イオン」 「陰極・陽極」 「陰キャラ・陽キャラ」 など、
日本人である僕たちの身近にも、その考えの名残は存在しています。
この考えを医学に持ち込んだのが「東洋(漢方)医学」です。
このとき
《陽》 の要素は、新陳代謝が盛ん・顔色がよい・体温が高い… 等を指し、
《陰》 の要素は、冷えを感じやすい・顔色が悪い・低体温 … 等を指します。
イメージしやすいですね。
この考えを踏まえて、漢方医学において 健康 とは、
体の中のあらゆる陰陽のバランスが整っている状態 のことを言い、このバランスが 崩れた状態 を 病気 と呼びます。