頭痛は、日常的なものから病気に伴う激しいものまで様々です。
深刻な病気の予兆である可能性も考えられるため、度を超えた頭痛に対してはお医者さんによる早急な診察がベストです。
が、一方で
気圧の変化が原因の頭痛や、その他の些細な頭痛なら
「市販薬で治すか…」
とも思うでしょう。
未病にしては激しいですが、日々感じやすい。
そんな身近な頭痛に対しては、どのようなアプローチが取られるのでしょうか。
【例:ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)】
頭痛・生理痛にはロキソニンS が効くそうです。
名前にも堂々登場している ロキソニン は、頭痛や生理痛をもたらす プロスタグランジン
…を、材料である アラキドン酸 から作る シクロオキシゲナーゼ という物質を邪魔する効果があります。
ちなみに、イブプロフェンも同じようなルートでプロスタグランジンを抑えます。
これら二つの物質は NSAIDs(エヌセイズ) という分類のお薬にまとめられます。
頭痛に対する漢方は
特に証での区別は少ないため、今回は頭痛の種類に応じた選択例を紹介します。
片頭痛がおこったときは【五苓散(ゴレイサン)】がおすすめです
また【呉茱萸湯(ゴシュユトウ)】という漢方を飲み続けると、片頭痛の予防にもなります
五苓散は、低気圧になったときの頭痛にも効きます
このふたつをうまーく組み合わせると、
対片頭痛の西洋薬である「トリプタン」系薬剤 の服用頻度も減らすことも出来ます。
最もポピュラーであり身体や精神のストレスが原因でおこる緊張型頭痛の場合
【葛根湯(カッコントウ)】で改善されることが多いです。
風邪のひきはじめ専門なイメージがありますが、
発汗・発散作用により「血」の巡りを改善するので、実は肩こりや頭痛にも効きます。
とくに体力が無い人には【桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)】もよく選択されます。
ニッチなものだと、寝起きから午前中に感じる頭痛には【釣藤散(チョウトウサン)】も選ばれます
しかもこれには、緊張型頭痛150例に対して94%近くの治癒率を発揮した
…という化け物みたいな実績があったりします。
上の釣藤散のように、
現代における臨床試験を通して治療効果が証明されている漢方薬は、いくつかあります。
ちなみに
上述の全ての漢方薬は「日本神経学会・日本頭痛学会」で正式に効果があると言われたものです。