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九州大学の資料とたのしむ競走馬の血統: おわりに

ギャンブルだけじゃない競走馬の魅力,お伝えします!

最後にどうしても伝えたいこと

以上で九州大学の資料紹介は終わりますが,最後にサラブレッドに会いに行く上で重要なことをお伝えします。
「サラブレッドってどんな生き物なんだろう?実際に会ってみたい!」と思った方も,そうでない方も,このページにしっかり目を通していただけますと幸いです。

牧場見学の注意点

このガイドで紹介した馬の中には,2024年3月現在も存命の馬や実際に会いに行ける馬が存在します。
しかし,原則的にサラブレッドの見学は動物園や猫カフェに行くような気軽さで行えるものではありません。ノーザンホースパークやうらかわ優駿ビレッジAERUなど,問い合わせ不要で引退した名馬たちを見学できる施設も例外的に存在しますが,そうした施設は本当にごくわずかです。

「この名馬に会ってみたい!」と思ったら,まずは競走馬のふるさと案内所の牧場見学ガイドの全てをしっかり読んでください。もう暗記するくらいに。
そして,競走馬のふるさと案内所で馬名を検索すると,その馬の見学やお墓参りの可否が表示されます。どれだけ好きな馬でも,「見学不可」の表記があれば会いにいくのはすっぱり諦めましょう。また,見学が可能 (要相談も含む) な馬であっても,事前に競走馬のふるさと案内所を経由して牧場へ問い合わせすることが必須です。牧場への直接の問い合わせは控えましょう。

「なんでそんな大袈裟な…」と思うかもしれません。しかし,ルールやマナーをしっかり守ることが私たちの命と安全と今後の見学機会,そしてサラブレッドたちやその関係者の方々を守ることにもつながります。実際に心無い見学者による事件が幾度となく発生しており,その度に牧場見学を取りやめる牧場が増えていることからも,サラブレッドを繋養している方々がどれだけサラブレッドを神経質に管理しているかが見て取れます。
また,サラブレッドは光や音,匂いといったヒトが気にならないような刺激にも過敏に反応します。それらの刺激が予期しない行動を引き起こすこともあります。イヌやネコなどの愛玩動物と違い,何気ない蹴りや噛みつきがヒトに大きな怪我を負わせたり命に関わったりする事態になる可能性があります。

牧場見学をしたくなったらまずは競走馬のふるさと案内所のウェブサイトをチェックする,という気概でお願いします。