Skip to main content
It looks like you're using Internet Explorer 11 or older. This website works best with modern browsers such as the latest versions of Chrome, Firefox, Safari, and Edge. If you continue with this browser, you may see unexpected results.

★食卓の上の多様性: 多様性の周辺から

誰かと食卓を囲むとき,そこには確かに多様性が存在しています。このガイドでは,食卓の上にある多様性という視点からより多くの人がおいしく,楽しく食卓を囲むためのヒントを提供します。

多様性の周辺から

ここでは,食の多様性がある食卓を実際に囲んできた図書館TA (Cuter) や図書館職員のみなさんから得られた体験談や個人の知見などを紹介します。「なるほど!」と膝を打つような知見から,「こんなこともあるんだ!」とびっくりする経験まで様々です。

多様性のある食卓を作る

食に制約がある人が参加する食事会のセッティングについての体験談です。読者のみなさんにとって役に立つかもしれない知見があるかもしれません。

・食事に制限がある人が参加する食事会の場所の設定には気を遣います。食事に制限のある人自身は「いいよいいよ,私のことは気にしないで」と言うけれど,食べられるものがないという状況は双方が非常に悲しい思いをします。私の個人的な感覚として,欧米や中央アジアの人だと日本人のように何でも食べられる人は少ないので事前に好みも含めて聞いておくのがよいです。某イタリアンファミリーレストランはハラル対応,ベジタリアン対応,ヴィーガン対応のメニューが用意されているのでよく使っていました。 (図書館職員)

・在籍していた学府の国際コースに興味のある学生を招聘するサマースクールの歓迎会や送別会の時は,通常メニュー (食の制限がない人向け) ,ハラルメニュー,ベジタリアン用メニューが用意されていました。海外の学生や私を含めた新しいもの好きの日本人学生には好評でしたが,一部の教員には「量が少ない」「ボリューム感に欠ける」と不評でした。確かに揚げ物や脂っこい肉料理は少なかったですが,普段食べることのないハラルメニューやお洒落なベジタリアンメニューを色々とつまんで楽しんでいました。 (Cuter)

宗教と食の多様性

・宗教上の理由で豚肉の食べられない人とお好み焼きを食べに行った時,「豚肉を抜いて作ってもらえば大丈夫だろう」と考えていましたが,焼き油がラードだと聞いて焦りました。その時は植物油で焼いてもらうことでことなきを得ました。また,「宗教上の理由で食事に制限がある」と一口に言っても,人によってどこまで制限しているかは違う (豚肉が食材として入っていなければいいよ,という人から調理器具まで別にしないとだめ,という人もいる) ので,事前にどこまで配慮して欲しいかを詳細に聞くようにしています。 (図書館職員)

・私が所属していた研究室の先輩に,宗教上の理由で豚肉が食べられない人が二人いました (仮にAさん,Bさんとします)。
Aさんは豚肉,豚由来成分などハラム (イスラム法で禁じられたもの) なものが入っていないことが確認できないと食べることはできない,Bさんはハラムだと確認できないなら食べることができる,と言っていました。お菓子を渡す時もAさんには成分表示を見せて確認してもらう,Bさんには成分表示を見せない,というように対応していた。この時,菓子類にも豚由来成分 (ラード) が含まれていることを知りました。
持ち寄り会で日本人学生の調理したものは食べられない,とAさんに言われたことがあります (豚肉を一度でも調理したことのあるかもしれない調理器具を使うから)。 Aさんは「気を使って欲しいわけではなく,食べないことで気を悪くしないで欲しいだけ」と言っていました。Aさんにはお子さんがいましたが,同様の理由で学校給食を食べることができないので毎日お弁当を持たせていたそうです。
研究室の食事会で使うお店選びも,Aさんと一緒の時は豚肉料理がメニューにほぼない店を選んで,Aさん本人に確認してもらっていました。しかし,調理器具への付着などや添加物の成分は確認できないので,最終的に手をつけるかどうかはAさんが判断していました。Bさんは「同じ料理の中に豚肉や豚由来成分が含まれていなければ大丈夫」と言っていたような記憶があります。 (図書館職員)

・修士課程在籍時,パキスタン出身の同期Cさん (日本とパキスタンのハーフ,パキスタン人。ムスリマ) と2学年上のインド人学生Dさんがいました。 
Cさんはお酒は絶対に飲まないし,自分がお酒を飲むことを嫌悪していると言っていました。しかし,飲み会や懇親会には基本的に参加しており,他の人がお酒を飲んでいる様子を楽しんでいるように見えました。食べ物についてはよく見てハラムなものが入っていないか選んで食べている様子でしたが,宗教的な理由というよりも,自分でどこまで従うかを決めて食べているような感じでした。Dさんはお酒や肉に関しては場の雰囲気次第で「テーブルマナー」として口にすると言っていました。Cさん,Dさんともにお昼は自家製のお弁当が多かったです。
研究室では,持ち寄り形式の食事会では豚肉を使わないメニューを用意していた。飲み会で行く店を変えるようなことはありませんでしたが,焼き鳥と海鮮がほとんどだったので,特に問題とみなされたことはありませんでした。箱崎キャンパスで開講されていた教育コースの懇親会には,ハラルミールが並んだテーブルが1つ用意されていました。 (Cuter)

食習慣の多様性

・今までベジタリアンやヴィーガンの人と食事をする機会がありましたが,生まれつきヴィーガン,ベジタリアンという人もいれば (主に家族の影響) ,テレビで豚がと殺される様子を見てショックを受け,それ以降ヴィーガン,ベジタリアンになった人もいました。ベジタリアンやヴィーガンはライフスタイルと密接に関係しているので,親元を離れてから始める人が多いように思います。 (図書館職員)

・修士課程までの指導教員が菜食主義者 (食事会の時は魚料理も食べていた) でした。最近はよりヴィーガンに近づいているかもしれないです (「和食だとカツオだしが避けられないから魚は食べる」という話を聞いたことがあります) 。
食事会のお店選びも,肉料理が出ないように店側に依頼する,魚メインの店を選び,なおかつ肉料理を一切出さないよう店側に依頼するなどの配慮をしていましたが,一度だけ肉料理が提供されたことがありました。私が幹事をした時は魚料理メインのコースを選び,事前に店に電話し,料理に一切の肉類が含まれていないことを確認し,肉類を含んだ料理を提供しないことを念押ししました。
その時は肉類が提供されることはなく,参加した全員が楽しく食事をすることができました。しかし,すべての料理が提供され終わるまで本当に気が抜けませんでした…。 (Cuter)

 

<戻る   Home   進む>