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★食卓の上の多様性: 好き嫌いだって多様性!?

誰かと食卓を囲むとき,そこには確かに多様性が存在しています。このガイドでは,食卓の上にある多様性という視点からより多くの人がおいしく,楽しく食卓を囲むためのヒントを提供します。

好き嫌いだって多様性!?

「好き嫌いなくなんでも食べよう」 
この言葉が日本の食事教育の根底にあると思います。給食の完食指導や子どもに嫌われる野菜 (ピーマン,人参,トマトが代表格) をどうにかして食べさせるためのレシピ,子どもの嫌う要素 (苦味,独特の香り) をもたないよう品種改良された野菜などはその代表格だと思われます。

しかし,海外では嫌いな食べ物を無理に食べさせない,完食を強制しないという教育方針をとることもあるそうです。

●カナダの場合 (私が聞いた話)
修士課程の時に同期だった学生から聞いた話です。
彼女が高校時代にホームステイをしていた家では,子どもが嫌いなものを残しても何のおとがめもなかったそうです。ホームステイ先の方は「好き嫌いも個性の一環だから,嫌いな食べ物を無理強いするのはよくない」と言っていたそうですが,好き嫌いせず食べるように教育を受け,実際ほとんどの食べ物を好き嫌いなく食べられる人間にとっては衝撃的な話でした。
「さすが欧米…」と勝手に納得した覚えはありますが,メニューに野菜がほとんど入っていなかったという話を聞くと,(野菜大好き人間の感想ではありますが) 栄養面からも彩りという面からもそれはいかがなものかとも感じました。

●イタリアの場合 (出典: 子どもに持たせるおやつはチョコかピザ?愛情と健康に揺れるイタリア人の親心)
出典としたウェブサイトではイタリアの子どものおやつ事情が紹介されていましたが,その中で好き嫌いや給食についても言及があったので紹介します。
イタリアの朝食は,ビスケットにコーヒーと非常に簡素なものです (「アモーレの国に1年間住んでみた ー英語圏を離れて感じた語学・生活・文化ー」というガイドでも紹介されています) 。
このガイドを執筆したCuterの方は,このラインナップで朝食をすませるようになった最初の頃は昼前にお腹が空いて大変だった,と当時を振り返っています。当然イタリア人もこれだけで昼食まで持つはずがなく,昼前に軽食をとって小腹を満たすそうです。
小学校に通う子どもたちも例外ではなく,学校に家からおやつを持っていって小腹を満たします。その時,子どもがクッキーやチョコレートなどのお菓子でお腹をいっぱいにしてお昼ご飯が入らないという問題が起こることもあるようです。日本だったら「自業自得だ,完食しなさい」という指導が入ることでしょう。しかし,イタリアの小学校では「無理やり食べさせて食事という行為が嫌いになるのは良くない」という意識が強いらしく,好き嫌いなく出されたものは全て食べるという指導がなされないそうです。

良し悪しは一旦さておいても,「好き嫌いを個性として認める」という文化に驚いた方も多いのではないでしょうか。「多様性の尊重」と言ってしまえばそこまでなのでしょうが,個人的には, (宗教,アレルギー等で食べられないものを除いて) 食べられるものは多い方が絶対に楽しいし,食べられるものの多様性を獲得できるのに…と考えてしまいます。

私の好き嫌い事情

「食べられるものが多い方が人生は楽しい」と主張した私にも,どうしても克服できない好き嫌いがあります。

シナモン,パクチー,ココナッツはどう頑張っても食べられません (激辛料理もだめ) 。

シナモンは物心ついた時から食べられませんでした。微量のシナモン臭も感知して顔をしかめるくらいのレベルです。家族の誰かが京都に行ってお土産に八つ橋を買ってきたときには,同じくシナモンが苦手な弟と一緒にその匂いに悶絶した覚えがあります。ちなみに二人とも中学校の修学旅行は京都でしたが,シナモンを含まない八つ橋を買うことで合意が取れていました。

シナモンの入っている可能性の高いメニュー (アップルパイ,パンプキンパイなど。カプチーノにもたまについてくるので油断ができない) は意図的に避けます。しかし不意打ちを食らうこともあり (チョコレートケーキ,ジンジャーエール,さつまいもあん入りの葛饅頭で経験あり),吐き出すこともできず泣きながら完食することがたまにあります。

パクチーは行動範囲が広がり,エスニック料理を食べるようになってから嫌いだと発覚しました。ココナッツも同じ経緯で嫌いだとわかりました。エスニック料理店で料理の飾りの葉っぱをセロリだと勘違いしてかじり,口の中に広がるパクチー独特の香りに悶絶したことが何回かありました。シナモンのところで紹介した弟もパクチーが嫌いで,二人揃って昨今過熱するパクチーブームに苦言を呈したこともあります。ココナッツはあの甘ったるい風味がどうにも苦手です。

ここまでの好き嫌い事情を読んだ読者の方は「香りの強いものが嫌いなのか?」と思われるかもしれませんが,同じく香りが強く好き嫌いの分かれる日本の薬味 (しそ,みょうが,しょうがなど) やセリ,三つ葉,セロリ,パセリなどは大好物です。人体って不思議ですね。

 

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