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触れてみよう!漢方医学と漢方薬: 病気のとらえ方―「外因」

名前くらいは聞いたことがある「漢方」、一体ナニモノでしょう。 実は僕たちの日常をよりよくするポテンシャルを秘める「漢方」について、その背景も踏まえてご紹介いたします!

漢方医学的「病因」

 

病気になる原因 は ウイルス であったり 細菌 であったり、はたまた生活習慣ストレスなど、様々です。

東洋(漢方)医学では、病気の原因を整理し「内因」「外因」「不内外因」3つ に分類しています。

一つずつ見ていきましょう。

 

まず、一番大きな病因として「邪気」があると、東洋医学では考えられています。

  

 

「邪気」

中学生や、子どもの心を忘れない大人が好みそうなワードですね。

 

漢方医学では診察の際、特に外界からの環境因子、すなわち「外因」による人体への影響を重視する傾向にあり、

この 外因6つの「邪気」で構成されています。

 

「外因」

 

6つの「邪気」はもともと、「六気」と呼ばれるものでした。

「六気」は「風」「暑」「寒」「燥」「湿」「火」の6つの気候の変化のことを指し、

四季を通して移り変わる気候が正常な場合にあらわれます。

 

そして、これらが自分の体の適応能力を超えるほどの異常な気候変化となった場合、六気は「邪気」に姿を変え、体に影響を及ぼします。

 

「六邪」は「六気」が邪気に変わったものなので、

「風邪(ふうじゃ)」「暑邪(しょじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」

「燥邪(そうじゃ)」「湿邪(しつじゃ)」「火邪(かじゃ)」

 

     【お詫び】すべてに対応したイラストはありませんでした

 

の6つに名前が変わります。

中国語で、程度が激しいことを意味する「淫」という言葉を使って「六淫」、「六淫の邪」などとも呼ばれます。

これらは決して淫らな意味ではありません。

 

天気や季節に応じた体調不良はこの「六邪」が原因と考えられます。

例えば、

ex) 雨が降る日に頭痛がする(←湿邪)、

ex) 秋に肌の乾燥や肌荒れがおこる(←燥邪)、

ex) 夏バテ(←暑邪)

など、皆さんも経験があるのではないでしょうか

 

これらは邪気が単独で病気を引き起こすこともあれば、複数の邪気がタッグを組んでやまいを仕掛けることもあります。

ではもう一方の「内因」とはなんでしょうか。