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九コレで学ぶ「くずし字」の世界: 四:オンラインでくずし字を読もう

古い時代の資料に書かれた、読めそうで読めない「くずし字」。九大コレクション(九コレ)で九大所蔵の資料を眺めながら、「くずし字」の世界に触れてみましょう。

九コレでくずし字を読もう

もっとくずし字を読みたい皆様へ。
もっとくずし字を読んでみたい、実力をつけてみたい、というときには、実際の資料を読み解いていくのが良いでしょう。
本ガイドで紹介した貴重資料の画像は、九大コレクション内の、貴重資料デジタルアーカイブで検索・閲覧することができます。

〇貴重資料デジタルアーカイブ

九州大学では、貴重資料の電子化を進め、電子化された資料のデジタル画像を公開しています。
これらのデジタル画像の多くは、事前申請する必要なく、無償で利用可能です。
ただし、「パブリックドメイン」と明記されている資料に限り利用でき、当館の資料である旨を明示することが条件です。詳しい条件はこちらをご覧ください。本ガイドで紹介した資料の画像も、すべてこの条件に則って利用しています。

貴重資料デジタルアーカイブでは、本ガイドで触れた資料のほかにも、多種多様な史料や古典籍を見ることができます。
さまざまな資料に触れ、くずし字リテラシーを鍛えていきましょう。

※本ガイドは2020年10月に執筆されました。

オンラインで読める貴重資料 【資料館・図書館・文書館】

オンラインで貴重資料が読める場は、九大だけではありません。公立・私立、さまざまな学術機関が貴重資料を公開しています。国内の代表的な機関のものを紹介しましょう。

オンラインで読める貴重資料 【大学】

多くの大学でも、資料のデジタル画像を公開しています。国立・私立の代表的なものを紹介しましょう。

公開資料の活用

さまざまな機関が公開する所蔵資料を結びつけて活用すると、研究や教育活動に役立つ環境を作ることもできます。その一例として、「デジタル源氏物語―源氏物語本文研究プラットフォームを目指して―」を紹介します。

デジタル源氏物語

東京大学学術資産アーカイブ化推進室が展開するプラットフォームです。各種機関がインターネット公開する『源氏物語』関連の情報を結び付け、古典籍の画像、活字化されたテキスト、現代語訳を対照して閲覧することができます。
活用されている資料・データは下記の通り。九州大学の資料も用いられています。

  • 古典籍の画像:
  • 東大本  ※東京大学附属図書館Webで公開
  • 九大本(古活字版)    ※九コレで公開
  • 個人蔵(無跋無刊記整版本)※九コレで公開
  • 国文学研究資料館鵜飼文庫『源氏物語湖月抄』
            ※新日本古典籍総合DBで公開
  • 翻刻文:『校異源氏物語』昭和17年、中央公論社
    (※国立国会図書館デジタルコレクションで公開)
  • 現代語訳:与謝野晶子訳(※青空文庫で公開)

古典の研究では、諸本を対照して読む作業が必要です。このプラットフォームでは、公開データを活用することにより、一つの画面で複数の資料の画像やテキストを見比べることが可能になりました。

誰でもアクセスすることが可能です。くずし字と翻刻文とを見比べられるので、くずし字リテラシーを鍛える意味でも非常に役に立つことでしょう。