「人工知能」という言葉が初めて使われたのは、1956年6月。アメリカのダートマス大学で開催された「ダートマス会議」でのことです。ここで初めて,“Artificial Intelligence (人工知能)”という言葉がジョン・マッカーシーによって使われました。その後60年代にかけて、コンピュータを使ってルールとゴールが決まっている問題を解く研究が進みました。この時代は第一次AIブームと呼ばれています。
しかし、答えが決まっている問題は解けても、現実の複雑な問題はAIには難しいということが明らかとなり、やがて70年代から研究は停滞。
冬の時代へ突入します。
その後80年代に入り、コンピュータに専門家(エキスパート)の膨大な知識をもたせるという「エキスパートシステム」の登場により、第二次AIブームが始まります。
医療や金融の現場で、実用的なシステムが多く作られました。
ですが、この第二次AIブームも、長く続くことはありませんでした。知識を完全に記述・管理することには限界があったためです。
人工知能研究に、再び冬の時代が訪れます。
そして現代。人工知能研究は、2度のブームと冬の時代を乗り越え、本格的に花開きました。機械学習とディープラーニングの時代、第三次AIブームです。現在、人工知能は様々な分野で活躍しています。医療や自動運転、将棋や囲碁、さらには人工知能を通して人間の意識の本質に迫るといったような研究も行われています。人工知能を考えることは、人間の意識、知能を見つめなおすことにも繋がります。
この本棚には、人工知能に関するあらゆる本を集めました。機械学習やディープラーニングといった人工知能技術に関する専門書、人工知能を扱った小説、さらには哲学や生物学の本まで。
この本棚を通して、人工知能の世界を知ってみませんか?
期間:2019.1
場所:理系図書館