Cuter本棚～九大図書館で読めるオススメの一冊～: 【Cuter選書】理系図書館にあったら読みたい本

シッフやJ. J. サクライ等と比較するとかなり砕けた印象を抱く本で，タイトルにある通り初めて量子力学を学ぶ学生に対するハードルは極限まで下げられているように感じます．教科書というより小説や手記を読んでいるような感覚を覚える一冊です．

QFTは理論物理学を学ぶ上でもはや欠かせないツールとなっていますが，その理論体系は複雑であり，悶々とした気持ちに苛まれながら愚直に計算を追わなければならないという現状があります．No-Nonsenceシリーズから出版された本書はイメージに重きを置いており，特殊相対論とは何か，なぜ場という概念を導入する必要があるのか，という初学者が必ず抱く疑問に対し非常に簡潔でわかりやすい説明を与えています．特に学部生のうちからQFTを学んでみたいけど，ぺスキンやスレドニキ，ライダーを読むには自信が．．．という方におすすめです．

学部の授業のとき（日本語3版）以来ほとんど読んでなかったが，博論に向けた勉強中に再会してけっこうイケてる奴なんだと再認識した．

Pythonの基礎的な本を終えた後にはいいトレーニングになるシリーズです。「100本ノック」シリーズの初めにおすすめの一冊です。

実践的なデータ分析を学べる一冊です。内容に機械学習が入ってくるので初めての人には少し難しく感じますが、力はつけられると思います。「100本ノック」シリーズ2冊目におすすめです。

データ加工、分析から初めて機械学習をさらに深められる一冊です。機械学習に興味のある人はぜひ。「100本ノック」シリーズ3冊目におすすめです。

機械学習をさらに深めたい人向けの一冊です。機械学習をはじめから説明してくれていますが、難しく感じる人は一度他の分かりやすいものに取り組んでみるといいかと思います。「100本ノック」シリーズ4冊目におすすめです。

数値流体力学の超有名な書籍です。基礎的な内容はかなり丁寧に解説されていて、私の専門ではないですが燃焼についても丁寧に解説している数少ない本ではないかと思います。

非圧縮性流体を対象にした数値流体力学の本です。本自体はかなり薄めですが、必要な知識は十分に身に着けられると思います。

illustratorを始めて使う学生に分かりやすい参考書です。

モビリティ革命は今熱いトピックなので、色んな人に興味を持ってもらえると思います。

Causal Inference （現象と原因）について鋭い視点で書かれた本です。「〇〇がXXした。」のような断言的な結論づけを度々見かけますが、現象は必ずしも原因を表すわけではないという面を説明しています。実験から見られた現象を元に、結論を持って論文を書く研究者にとって良い刺激になると思います。

同じくイメージングの教科書として良いのではないかと思います。

生物の「同定」というものを、わかりやすく説明しています。生物採集や観察などを行う生命科学者にとっては、刺激的で貴重な一冊だと思います。

発光イメージングは分子生物学などの生命科学分野でよく使われる技術ですが、ポピュラーだからこそ間違った手法が多かったりします。基本から応用まで実験手法の詳細を教えてくれるこのような本はとても貴重です。

ゲノム編集技術はより一般化され、学部生などでも実験に導入する機会が増えてきました。しかし、細かい条件設定や解析手法などは初見だとハードルが高く感じるものかと思います。実践的な知識がまとめられたこのような資料は必ず参考になるかと思います。

最近はフローサイトメトリーを用いた研究はごく一般的となったが、細かなテクニックやその応用まではまだまだ知識が広まっていない印象を受けます。この本は、実際のプロセスをわかりやすく噛み砕いて説明しているため必ず役に立つことでしょう。

動物から人に病気が伝播していく現象について細かく触れたノンフィクションで、COVID-19の発生をこの本は予見していたと言われています。自然界にごく普通に存在するウイルスというものの姿をイメージしやすくしてくれる、このご時世だからこそ読むべき一冊だと思います。

生物の「協調性」の意義を説明する本です。一人がズルをすることで甘い蜜を吸ってもいいの？といった、生物に普遍的に存在する協調性と社会性が、どのようにして成立しているのか、またどのようなメリットがあるのかを科学的に考察した本です。コロナやSDGsといった協調無くしては解決しない課題に直面している今こそ読むべき一冊です。

生物の進化においてヒトの存在がどのように影響を与えているかを考察した本です。人間も生態系の一部であり、他の生命と切っても切れない関係にあることがよくわかる内容となっています。

菌類は一般的には汚いものとして扱われがちですが、菌類というくくりはものすごく多様性に富んだ微生物の総称です。人間の生活にかかせない菌類も多く存在します。菌類の持つ特殊能力を紹介し、菌類の研究に期待される未来を描いた一冊です。

「免疫」という生命のシステムをわかりやすく解説した本で、海外で有名な科学Youtuber（かなり専門的）が著者です。