Cuter本棚～九大図書館で読めるオススメの一冊～: ハジメテハジメテ～初めて始めて～

「コミュ障」と耳にしたり口にしたりすることがあると思います。私たちはこの言葉、そう言われる人々を本当に理解しているのでしょうか？これは最近のニュースや過去の偉人、日本語教育など様々な観点からコミュ障を分析し、どう付き合っていけばよいか、提言している一冊です。１つの見方として非常に面白く、「コミュ障入門」としておすすめしたいです。

This book contains stories written by Ryunosuke Akutagawa, Japanese famous writer in Meizi era. “Rashomon”, the title of this book, is one of the most well-known tale in Japan; because it appears in Japanese textbooks read by elementary school students.
When I first met this story, I was really shocked by the intensity of characters. This narrative is not happy but impressive for me. If you want to touch Japanese literacy, I recommend this book.

初めて「ボラード」という単語を目にする方も多いのではないでしょうか。私のハジメテの「ボラード」との出会いは、本書ではなく、一昔前に「へぇ」といわしめるトリビアの紹介を主題とした某テレビ番組でした。
本作品で描かれる世界観は、そんな平和とは相容れない正反対の世界。小学校5年生の少女の視点から、周囲の人間の狂気じみた「結び合い」の精神が滑稽さを交えながら淡々と描かれます。町の名前を連呼する「海塚讃歌」を合唱させられる主人公やクラスメートの描写は、教育という営為の危険性にも訴えかけるもので、教育学の参考図書としても使用されるほどです。

他人との優劣を初めて意識したのはいつのことでしょうか。大学に進学するまでのともすれば非常に狭い世界の中では、テストの点数として数値化されたものがその人のステータスとして反映されていたような気がするのは私だけでしょうか。
本書では、人種差別を一つのテーマとしながら、科学史が差別に加担してきた事実を痛烈にかつ説得力をもって批判しています。科学を盲目的に信仰することの危うさについて考えさせられます。

少年法について、法律を専門にしていない一般人向けにわかりやすく書かれた本です。厳罰化が進んでいる中で罪を犯した少年をなぜ守る必要があるのか。その問いをこの本を通して理解できるのではないかと思います。また、「これから刑事法を勉強してみたい」と思っている学生にも有効な図書です。法律が専門でなくても「少年法はこのような法律だと！」みんなの前で語れるのは格好いいのではないでしょうか。

家族関係、いじめ、窃盗、喫煙などさまざまな子どもの相談を受けてきた30年のベテランカウンセラーが語る！
子どもをめぐる問題について様々な相談を受けた内容について書かれている図書です。子どもがどのような立場に立ち、それをカウンセラーがどのように感じ、それに対してどのような対応をしたのか生の声が書かれており、何か痛感するものがあるのではないかと思います。
知っておくべきことの一つがこの図書の中に！

父はよく本をくれるのですが、恥ずかしいことに積読になってしまっていることもしばしば…というのが現状です。この本は高校生の時に父が私と弟に1冊ずつくれた本で、父がくれた本の中で〈初めて〉真剣に読んで心を打たれた本です。日本史に出てくる中村正直の「西国立志編」の元になった本です。人生や進路に悩む方、モヤモヤだらけの方は是非読んでみてください。

Tanikawa Shuntaro is a famous Japanese poet. Maybe some of you have once heard his name, or know him very well.
For me, his poems were the first poems which I learned to enjoy with rhythm. Since I learned his poem when I was in the age of kindergarten, its still wonderful reading them after 20years silence. p22 “Today”, it makes us think our life.
And another way to enjoy this book. Check the sonnets from the 1st one and find what’s written on your birthday number.(Some are given titles and some are just numbered, so count them from the 1st sonnet on p19!)

学部時代に文学の授業で紹介された本です。世界で読まれている文学作品を様々な点から分析しています。ただストーリーを追って読むだけだった作品にこんなにも色々な視点があるのかと驚かされます。文学でレポートを書く際にも参考文献としてオススメです。〈初めて〉本格的に文学をされる方はもちろん、〈初めて〉専攻のレポートを書く学部生の方は是非一度手に取られてみてください。

「怠けること」は本当に「悪い」こと？「働くこと」は本当に「当たり前」で「仕方のない」こと？
ラファルグは次のように言います。「一日三時間しか働かず、残りの昼夜は旨いものを食べ、怠けて暮らすように努めなければならない」（37頁）。
世間の常識を徹底的に風刺する鮮烈な文章との出会いをあなたも＜はじめて＞みませんか？

アナーキズム＝危ない思想？著者は2011年のウォール街デモで有名な「われわれは99%だ！」のスローガンをつくった人物です。彼の語るアナーキズムの姿は大変説得的でかつ、私たちの常識に挑戦してきます。
内容はやや難解ですがインタビュー形式なので読みやすく、＜はじめて＞の思想に触れてみる上でお薦めできる一冊です。

心理学という分野に興味を持ったきっかけ（ハジメテ）の本です。タイトルに惹かれて、何気なく手に取ったのですが、読み始めると、止まらなくなりました。
自分や周りの人に無意識に感じていた心のもやもやが解消されていくカタルシスを味わえ、読後はすっきりした気分になれます。
臨床事例が豊富に盛り込まれている点も読みやすさの大きな理由です。人生を生き抜くための役立つ道具、おひとついかがですか？

ポスターとかチラシとか上手に作れるようになりたいなぁと思っていたら、後輩が「これ読んでみてください」と。
ありがとう。
ハジメテ　タニンニ　ココロカラ　カンシャ シタヨ。