Cuter本棚～九大図書館で読めるオススメの一冊～: 本屋さんで選んできました

カリフォルニアの工場経営者フィルは、日本でトヨタ生産方式を学んだ父、ボブのアドバイスのもと、危機的状況にある工場を立て直そうとするが......？トヨタ生産方式を小説仕立てで学べる、入門書として最適な本です。

1954年9月26日、函館。洞爺丸を含む5隻の青函連絡船が転覆・沈没し、1430名の人命が失われました。本州と北海道を結ぶ青函トンネルも、この事故をきっかけとして生まれたのです。本書は洞爺丸転覆事故発生から救助・原因究明にいたるまでの経過を、膨大な資料をもとに記しています。事故から年月がたち、その教訓が風化しつつある現代にこそ知ってほしい内容です。

今日，技術によって人間は労働から解放されると広く一般に信じられているが，産業革命後の機械化によって人間の労働はむしろ増えた．この現象が偶然ではなく必然であることを著者は示し，その議論は最近耳にするAIによる労働低減説への反論にもなっていると思う．1946年に出版された本書の理論は，現代の情報社会にも通じるのだろうか？

モデル体型，すなわち細身で長身な体型をなぜ私たちは称賛するようになったのでしょうか．生存に有利なわけでもないのに．この本ではファッション業界やポルノグラフィティがこうした好みをいかにコントロールしてきたか，進化論的に説明されています．誰でも一度は気になったことがあるであろう自分の好みの理由に対し，新しい視点を投じます！

野外で作業していると、「危険な」生物に遭遇することがしばしばあります。この「危険な」生物になるべく注意していてもケガはつきものです。本書では「危険な」生物によってケガをした際、どのように応急処置をすべきかを、コンパクトにまとめています。野外で作業する予定の方に　オススメの１冊です。

移動方向や日の当たる向きなど、角度のデータはよく見かけるデータです。しかし、このデータを解析しようとすると、やや困難なことに気が付きます。例えば、平均90°と平均450°を考えると、数値だけ見ると５倍の差がありますが、図にすると同じ場所を示しています。では、角度データはどう扱うべきでしょうか。気になった方はぜひ！

宇宙についてわかっていること，わかっていないことを噛み砕いて書かれた本．「なぜ？」という疑問を投げかけて考えさせられます．たとえ宇宙に興味がなくとも，疑問に対する考え方，取り組み方が学べるので学部生に読んでもらいたいです．

著者のアナット・バニエルは脳の可逆性を利用して活力を与えようという考えの持ち主です．研究室が忙しくて疲れ切っている，今後の就職で疲れた時どうしよう，などと憂鬱な方は騙されたと思って読んでみてください．（もしかしたら本当に騙されているかもしれませんが…）

大学生活だけでなく、社会人になってからどのような心積もりで生きていけば良いかを示してくれる本です。一問一答形式で筆者が語るような文章のため、講義を受けているような感覚になります。

「聞き手を迷子にしない」話し方をしてみませんか？普段の会話からプレゼンまで、相手に理解してもらう伝え方を示した本です。研究発表や就職活動にも役立つと思います。

ウイルスはヒトや動物の種々の病気の原因になっている。彼らはこれまで、細菌よりもずっと 小さく、単純な“物質”だと考えられてきたが、近年、通常のウイルスよりも複雑な構造を持つ「巨大ウイルス」や極限環境に存在するウイルスが次々と発見されている。果たして彼らはどこからやってきて、そして　“生きて”いるのだろうか。読むほどに生物学にのめり込む一冊です。

古代のアンモナイトから現代のイカやタコまで、頭足類はその姿形を変えながら、その歴史を　繋いできました。頭の上部に胴体があり、下部に手足があるこの不思議な生物はいったいどのように世界中で繁栄してきたのでしょうか。なぜアンモナイトは消えてしまったのか。なぜ外殻を無くしてしまったのか。じっくり読みながら考えてみましょう。

サバのお腹を借りてマグロを産ませる！ヤマメにニジマスを産ませた研究者が語る、魚類資源の危機を救うびっくりするようなアイデア。魚の進化や養殖の話から、釣り、栄養まで様々な面白い研究を“魚好き先生達”が語り尽くす一冊。（さかなクンもいるよ！）

ここに出てくるのはほぼ何もできないロボットたちです。ヨタヨタしていると、周りの人が助けてくれる。自分ですべてやろうとすると、ロボットの機能は増える一方だけど、周りの人間を頼れば、こんなロボットにも役割が見いだされるのです。

自由な社会が、戦争を止められないのはなぜ？それは僕たちの仕事の本質に、「戦争という仕事」と同質の要素を含んでいるから。反戦論ではありません。労働論です。

学校がある、地域がある、家族がある。人の集まり　ー徒党ー。この徒党は時に、たった一人の人間　ー個人ー　をいじめることがある。殺すこともある。法は、そんな葦のような個人のためにこそ生まれた。