Cuter本棚～九大図書館で読めるオススメの一冊～: 夏に読む本！

夏休みを迎える終業式の日、目撃したクラスメイトS君の首つり、忽然と消えたその死体、そして「僕は殺されたんだ」と訴える、あるものに姿を変えて僕らの前に現れたS君。
僕と妹は死んだ彼の無念を晴らすため、事件を調査し始めた・・・
読む人によって評価がはっきり分かれるとってもクセが強いのがこの作品。読後の解釈によっては背筋ゾクっとします。読んでみれば衝撃受けること間違いなし！

いつもと変わらない夏休み、少女は友達にあっけなく殺されてしまった。
大人たちの追求、思わぬアクシデントを乗り越えながら、少女の死体を隠すため奔走する兄妹の4日間の物語。
死体目線で物語が進むのが新鮮でした。様々なハプニングや大人の捜査から死体を隠すことに冷静な兄にぞくぞくします。そしてどんでん返しなラスト。作品の情景も涼しくなるような内容どちらも夏にピッタリな本です。

この本は、僕が大学に入って読んだ本の中で最もためになったと思える本の一つです。単なるノウハウ本ではなく、よく言われる「自分の頭で考える」とはどういうことか、どうすればその能力が身に付くのか、基本から解説してあります。ディベートのみならず、日常生活のレベルでも極めて役に立つ思考力を身につけることができる超オススメの一冊です。

ディベートと聞いてどんなイメージを持っていますか？言い争い、水掛け論、…などなどあまりいいイメージを持っていない人も多いと思います。そんな人こそぜひ一読を！ディベートとは何なのか、どんなルールでどんなことをやるのか、なぜ人はディベートに惹かれるのか、分かりやすく書いてあります。あなたもこの夏、ディベートに触れてみませんか？

大学に入ったものの、大学生らしい生活していない・・。そんな、あなた。大学生らしい生活って何ですか？この問いに即答できなかったら、すぐさまこの本を読んでください！え、リア充のことだって？愚か者。この本を読んで思い直してください。真面目にばか騒ぎし、詭弁を語ることに自己陶酔し、しかしウブで憎めない大学生たちの日常があふれています。あーー、詭弁論部に入りたい、パンツ総番長とお近づきになりたい、古本市に行きたい、夏の京都の夜を歩きたい。

この夏、旅に行き遅れてしまった。どこにも行けない、このまま２ヶ月も伊都に閉じ込められてしまうのか・・！いや、でも、心は自由だ、どこにだっていけるはずだ。というわけで、夏休みの予定がなくても、この本があれば大丈夫。池澤夏樹を語り手に、世界中の歴史と芸術に思いを馳せて旅に出ませんか。来年の夏に行きたいところがきっと見つかるはずです。

この映画は映画史においても重要な一作で、多くの研究者たちによって様々な角度から分析されてきた作品です。しかし監督自身は「この映画の主題などには興味がない、ただ映像や音響など純粋に技術的な要素をもって観客に悲鳴を上げさせることだけに興味がある」といったそうです。50年以上も前の古い映画なのに、今見ても戦慄する映像と音響が溢れる名作。この映画が面白かった方は原作の小説も読んでみてください。

乱歩のデビュー作である「二銭銅貨」をはじめ総９編もの代表作がそろっているので、乱歩初心者でも乱歩好きでも誰でも楽しめる本です。もうちょっと本格的に味わいたい方は、真夜中にお部屋の照明を少し暗くして一人で読むのがおすすめ。個人的には「屋根裏の散歩者」の死体描写の部分を読んだ時の恐さがいまだに忘れられません。

江戸川乱歩という筆名がポーの名前のもじりであることはご存じの通り。乱歩とポーのミステリ世界を比較しながら読んでみるのも面白いでしょう。この本は新潮文庫「ポー短編集」第１巻ゴシック編に続く第２巻ミステリ編。史上初の推理小説といわれる「モルグ街の殺人」を含め総６編の代表作が収められており、ポーのミステリ世界が一冊で味わえる本となっています。

最近の若い人はビールを飲まなくなったと言われていますが、夏といえばまだまだビール。ビールの起源、ビールの製造工程や美味しい飲み方などを愛らしいイラストとカラフルな写真で分かりやすく説明してくれます。この夏はビールのことを良く知って、さらに美味しく味わってみませんか？

お酒には肴が欠かせませんが、いざ用意しようとしてもなかなか決まらないことも多いのでは？この本ではお酒と季節によってカテゴライズされており、その時、その気分にピッタリなレシピが探せます。今の時期のオススメはワカモレ、タコススナックとコロナビールを用意してメキシコ気分を味わいましょう！

ところ変われば文化も変わる、文化が変わればお酒の飲み方だって違ってきます。お酒を飲まない、日本の酒飲み文化が嫌いな著者が伝えるイギリスのパブの雰囲気から、日本の文化とは違った価値観が伝わってきます。本書はイギリスの食文化に関するエッセイですが、表題とは裏腹の内容が数多く盛り込まれており面白い１冊です。

棋士がコンピュータに負けたらどんな気分ですか. 突出した人間の脳には機械仕掛けではない特別な力があると感じていませんか. 情報を捨てて考える人間と, 人の手から生まれていながら, 情報を集めて「考える」機械では, 思考過程は正反対です. この本は, 棋士はもちろん設計者からの視点も交えた電王戦の記録です. 電王戦はコンピュータ対人間ではなく, 人間対人間のドラマでした.

将来は, 願う夢に従い形作られていきます. この夏, 夢について考えを巡らせてはいかがですか. 人の夢を知ることで, 自分の夢が鮮明に浮かび上がることがあります. この本を開くと夢を語る人特有の笑顔があります. 言葉からは, 夢の所以, 幸せの形が伝わって来ます. 子供に願った夢を呼び起こされ, 先人に夢を抱く勇気をもらいます. 叶う夢が終わらない夏休みを約束するやもしれません.

この英文法書は大学受験用のものですが、内容は基礎的なものから発展的なものまで網羅しています。英文法の体系を身につけるには、この本は絶好の一冊です。夏休みに一日一章ずつ読んでみても良いかもしれませんね。哲学者の國分功一郎先生もこの本をお勧めされていますよ。

英単語を暗記してひと夏の想い出にしませんか。この本では、英単語を3万語暗記する方法について書いてあります。その方法とは、Longmanの小型の英英辞典を暗記するというものです。英語論文や研究書、文学テクストを原書で読むなら、この本でボキャブラリーを身に着けてみるのも良いでしょう。