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アーカイブ情報あれこれ: 釜山の博物館など

忠烈祠(Chungnyeolsa Shrine)

 忠烈祠(Chungnyeolsa Shrine 階段を上りきると朴正煕大統領の揮毫がある。

 儒教がどのように表れているのか、しっかり確かめながらここの展示をみてまわることが韓国理解につながります。。石碑「我死すとも、我が信じる道は永遠なり」(三輪訳)の漢文の石碑「戦死易仮道難」が迎えてくれます。この石碑には「道学」がシンボリックに表れていると思いました。

 

 壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の英霊を祠る。左の政治家が建設したデモクラシーセンターに対抗して、保守(右)の政治家が力を入れた慰霊施設。ある教授の話では絵は中国人が描いたものがあり、相当経ってから描かれたとのこと。絵画の展示もぜひじっくり時間をかけて眺められたい。壬辰倭乱と植民地時代がどのように関連しながら歴史イメージを形成しているのか、これは面白い研究テーマであると思った。 

 殉教した婦人とは別の場所に慰霊されていたが、ここに一緒に合祀されることになった。

 韓国の政治にとっては「忠烈祠」は大きな存在であったとのこと。

 

地下鉄1号線トンネ(東莱・Dongnae)駅からタクシー(基本料金)。

 

 近くに福泉博物館がある。蒋英実科学公園 チャン ヨンシル

 明倫駅が最寄駅のようだ。釜山広域市東莱(トンネ)区福泉洞1-2番地

 月曜日が休館日

 

 

国立日帝強制動員博物館

住所:釜山広域市南区ホンゴク路320番ギル100(大淵洞山204-1) 

開館時間:10:00~18:00  (月曜日が休み、祝日の場合は翌日)

釜山駅方面 : 釜山駅(1号線)⇒西面駅(2号線に乗り換え)→大淵駅(2号線5番出口)

大淵駅からタクシーで初乗り料金、市内バス利用時138番、51番乗り換え(大淵洞釜山銀行バス停)後、UN公園または石浦小学校バス停で下車(徒歩約10分)

釜山駅からタクシーでもいいと思う。大淵駅から歩いて20~25分ぐらい。同駅から釜山博物館を目指して歩き、釜山博物館の手前まで行き、道路を右側に渡り、碁盤目状の道を適当にどれか右に入り、やや大きな道に出会ったら、左に坂をあがればよい。徒歩の場合、掲示があるので、それに従えばよい。小学校の校門を過ぎたところで、右側の細い道を歩けば近道である。掲示されているので、それにしたがって歩けばよい。

 

 写真の撮影者、場所、日時が書かれていない。 最初に展示されている写真は日本人で大正15年の北海道の写真である(平成31年3月12日に訪問したが、日本人の写真はなかった。最初の写真は民族服を着た写真になっていた)。麻生徹男氏の写真は著作権者の承諾をご遺族に得ていない。信憑性の裏付けが取れない。国立の博物館とは思えないプロパガンダの展示になっている。このような展示の背後にあるメンタリティーをしっかり確認しておこう。2019年9月に訪問したときには、日本の政治家の発言を字幕と顔写真でスクリーンに次から次へと映し出していた。発言の全体の文脈を一切示さず、一部を示し、レッテルを貼り付け攻撃する。

 2019年9月訪問時には中学生、高校生が展示を見て、ガイドの解説に耳を傾けていたが、事実かどうか判断能力のない生徒にこのような展示を見させてプラスになるのだろうか。ステレオタイプの吹込みである。「歴史教育」の在り方として、反面教師になる。このような展示をすることに「恥ずかしい」とは思わないのであろうか。ある学者の示したValue VS Truthでいえば、Value(信条、信念、イデオロギー)が前面に出てTruth(事実)などどうでもいいのである。

 

 浮島の機雷に触れた事故を故意に仕組んだとする展示の意図であるが、まともな人間の行う展示ではない。国立の博物館ではなくて、茶番劇としか思えない展示である。「日本の新聞記事」を検証もせずに、正しいとして展示している。このような新聞は、日本のものでも証拠として展示される。自分の見方に合致するものは、正しいとされるのであろう。展示者が高く評価する日本人が最後に羅列されているが、日本で評価されているとは思わない。この評価の根拠を示すべきである。その前に日本企業の名前がスクリーンに出てくるが、こんなことをやって何になるのだろうか。その前に政治家のスクリーンが追加された(2019年9月訪問時に)。展示のメンタリティーが大いに勉強になる。 一方的な断罪の政治ショーである。政治家の最後を飾るのは、当時の総理大臣であった安倍前総理である。

 

釜山民主抗争記念館(デモクラシーセンター)

 下記のホームページを参照されたい。Democracy Parkの一角の記念館。釜山駅からタクシーで行けばいい。釜山駅から43番バス、508番バスでもよい。終点がDemocracy Parkである。民主公園から出ているバス路線は、他に38番バスと70番バスがある。地下鉄の駅まで運行されているだろう。ホームページに書いてないが、月曜日は博物館はお休みである。祝日と月曜日が重なった時は開館しているかどうか不明なので、事前に電話で確認されたい。

  http://www.mandibus.kr/wp2/?x-portfolio=16-%EB%AF%BC%EC%A3%BC%EA%B3%B5%EC%9B%90&lang=ja

 韓国の左派の政治的な見解がよくわかる。李承晩大統領、朴正煕大統領への批判一色である。韓国の政治の左右対立がよくわかる。妥協をしない国民性がよく出ている。良し悪しは別にして、韓国理解が深まる。相手にレッテルを貼り付け、攻撃するという韓国の政治手法の特徴がよくわかる。韓国の左派や労働組合運動家の歴史認識や政治信条がよく表れている。1960年の4月革命の理論的な指導者が、李鍾律で彼の資料も展示されている。

 東義大学校での学生運動に際しての警察官殉教死についてはほとんど触れていない。この点に関しては、私が監修した『金任植回想録』をあわせて読まれたい。右の側から学生運動をどのようにとらえているのか理解できる。

 

2019年3月13日に訪問したが、展示が大幅に変わっていた。写真の中に盧武鉉弁護士が遺影を持っている写真が掲載されている。ローソクデモの展示が大きく取り上げられている。朴正煕、イスンマンへの露骨な罵倒罵詈はなくなっていた。左派の運動を礼賛した展示であることには変わりはない。

1960年 4月革命

1979年10月 釜馬民主抗争

1980年 5.18 民主抗争

1987年6月 民主化抗争

2002年からのローソクソクデモ(二人の学生が米軍の戦車によって轢殺されたことが発端でローソクデモが始まる)から朴 槿恵大統領の退陣までが展示されている。街頭デモで政権を倒すことが民主化と礼賛できるのかという点への懐疑の視点はどこにもない。「ローソクデモ」を民主化運動ととらえ、世界が賞賛していると思い込んでいる。こんなことで政権が転覆する問題点に気づかないのである。このような思考をする人がいることを知っておく必要がある。何度も何度も押しかける、デモを行う、動員する、自分が正しいと考える。独善に陥っている危険性には気づかない。

韓国の優れた歴史家

 李栄薫『大韓民国の物語』(永島訳、文藝春秋、2009年)

 李勛相『朝鮮後期の郷吏』(宮嶋博史訳、法政大学出版局、2007年)

 

 李氏朝鮮時代の身分制度を鮮やかに描いている。韓国の教科書の記述とは全く違うトーンをしっかり読み取みとること。李栄薫教授は長期的な統計の丹念な分析が特に優れている。李勛相教授は李朝時代の郷吏(両班の下のセカンドクラス)の研究から社会の様々な側面を抉っている。

 しっかり資料を読み込み、両教授は韓国社会を論じている。すぐれた歴史家であり、社会科学者である。両教授の著書を読むと、韓国国定教科書にかかわっている、歴史家と何が違うのかよく理解できる。

 

 歴史家ではありませんが、次の本も韓国の理解に役立ちます。韓国人のために書いた本とのことですが、日本の韓国理解にも役立ちます。韓国の日本イメージがどのように形成されているのか、わかりやすく書かれています。日本にとっても韓国理解を深めることができ、また反面教師になります。朴教授の著書の中でもっともいい本だと私は思います。日本人の書いた解説は 、政治イデオロギーを吹き込み、本書の価値を下げているのが、私には残念でならない。とても残念です。

朴裕河 『反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く』(河出書房、2005年、安宇植訳)

Subject Guide

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三輪 宗弘
コンタック:
附属図書館記録資料館
産業経済資料部門
教授

専門
経営史, 軍事史, 石油・石炭産業, 太平洋戦争, 公文書の廃棄選別
Website

田中明の韓国・朝鮮関係著書は必読

 田中明の韓国・朝鮮関係の著書は深い洞察や鋭い考察があります。どの本も素晴らしい。超一級の著書です。儒教が政治にどのように表れて来るのか、勉強になります。

欧米の優れた朝鮮・韓国研究者

Edward W. Wagner

Janes B. Palais

Deucher Martin

Donald Baker

Hwang Kyung Moon

誰が支払うのか

食事を二人三人でした場合、ホストが払うというのが、韓国のマナーである。割り勘というやり方はない。同じような立場であれば、順番で代わる。一人が全部支払うというのが韓国の作法である。「上のものが施す」というのが儒教の論理のようである。インドネシアも同じような支払い方をする。