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アーカイブ情報あれこれ: 釜山の博物館など

忠烈祠(Chungnyeolsa Shrine)

 忠烈祠(Chungnyeolsa Shrine 階段を上りきると朴正煕大統領の揮毫がある。

 儒教がどのように表れているのか、しっかり確かめながらここの展示をみてまわることが韓国理解につながります。石碑「我死すとも、我が信じる道は永遠なり」(三輪訳)の漢文の石碑「戦死易仮道難」が迎えてくれます。この石碑には「道学」がシンボリックに表れていると思いました。

 

 壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の英霊を祠る。左の政治家が建設したデモクラシーセンターに対抗して、保守(右)の政治家が力を入れた慰霊施設。ある教授の話では絵は中国人が描いたものがあり、相当経ってから描かれたとのこと。絵画の展示もぜひじっくり時間をかけて眺められたい。壬辰倭乱と植民地時代がどのように関連しながら歴史イメージを形成しているのか、これは面白い研究テーマであると思った。 

 殉教した婦人とは別の場所に慰霊されていたが、ここに一緒に合祀されることになった。

 韓国の政治にとっては「忠烈祠」は大きな存在であったとのこと。

 

地下鉄1号線トンネ(東莱・Dongnae)駅からタクシー(基本料金)。

 

 近くに福泉博物館がある。蒋英実科学公園 チャン ヨンシル

 明倫駅が最寄駅のようだ。釜山広域市東莱(トンネ)区福泉洞1-2番地

 月曜日が休館日

 

 

 

旧百済病院と「創作と批評社」の喫茶・展示・読書スペース

釜山駅の山側にレンガ造りの旧百済病院の建物が再利用され、ソウルに本社のある「創作と批評社」の営業用支店となっている。エリート向けの書籍と子供向け書籍が並んでいる。喫茶店になっており、また読書スペースも十分の取られている。ジャーナリスト李泳禧(中国共産党のプロパガンダ)や姜万吉(南北統一)の左翼知識人の学術書を出版したのが「創作と批評社」である。両知識人の著書は、日本語に翻訳されている。どのような見方なのかぜひ翻訳書を読まれて、知識としてインプットしておけば韓国理解に役立つ。若い大学院生は目を通しておくと、韓国理解が深まる。

 

 

 近くにTOP MARTというスーパーがある。野菜、果物やパン、牛乳、ビール、キムチなどが安く購入できる。2024年6月の牛乳の価格は高かった。バナナは大量売りで一本当たりの価格は安い。ビールもコンビニより相当安い。コンビニだと500mlの缶ビールが4500ウォンであるが、半額以下で購入できる。

釜山名物のミルミョン

釜山名物のミルミョン(小麦粉の麺)ですが、釜山駅近くに草梁ミルミョンがあります。人気があり、順番待ちで並んでいます。お湯入りとお湯のないミルミョンの二種類があります。麺はハサミで二分して食べます。その他、餃子とチジミもあわせてオーダーしてください。草梁ミルミョンはネットで検索すれば、すぐにヒットしてきます。ミルミョンはおすすめです。イフンサン先生に教えていただきました。

 釜山駅近くには中華街があり、人気のある店には人が並んでいるのですぐわかります。中華街の中にロシアの食材を販売しているお店もあります。ロシアのパンやウォッカが並んでいます。

 

Independence Hallと釜山中央図書館

民主公園の中に3.1独立運動に関する展示を行っているIndependence Hallがある。

その奥に釜山中央図書館がある。韓国史、中国史、日本史の本がある。日本人の誰の書いた本が韓国語に翻訳されているのかわかる。読書スペースもある。自由に入ることができ、書架で本をとりだすことができる。小生、表紙と奥付をデジタルカメラで撮影した。

 

釜山からの高速バスへのアクセス

韓国は高速バス網が充実しています。国土の大きさがバス網の発達に適しているのだと思います。下記で検索ください。

www.KAMPOO.com→韓国旅行→韓国のバス→釜山西部バスターミナル(沙上駅5番出口)

                    →釜山総合バスターミナル

「西部釜山バスターミナル」(「釜山西部バスターミナル」という書き方もある。主に地図)では、切符を販売する窓口があり、行き先、日付、出発時刻を紙に書いて渡せばよい。朝一番から営業している。切符販売機で買う手もあるが、窓口には人が並んでおり、また韓国人の親切さもよくわかるので、窓口で買うのがいいと思う。

大邱の居酒屋(廬武鉉弁護士ご用達)

大邱にチェボンテ弁護士を訪問した折に行った居酒屋。廬武鉉弁護士が大邱に来た折に一杯やった居酒屋で、ギターを持った廬武鉉弁護士の絵がある。ここでは濁酒と韓国式の野菜衣焼(ジョン)を注文されたい。マッカリはヤカンで注ぐ。労働組合関係者が集まる大衆酒場(居酒屋)だろう。

 日本語に訳すると、「愚か者のカーテン」が直訳となるが、「愚か者の隠れ家」という意味ではなかろうか。「愚か者」は謙遜語であろう。

 住所 大邱中区桂山洞(Gyesam-dong)2街    (25-1 Yangnyeong-gil, Jung-gu)

 電話番号 053-253-0901   電話番号でネット検索されたい。

国立日帝強制動員歴史館

住所:釜山広域市南区ホンゴク路320番ギル100(大淵洞山204-1) 

FAX 051-629-8619    Homepage http://museum.ilje.or.kr

開館時間:10:00~17:30  (月曜日が休み、祝日の場合は翌日)入場は17:00まで。

釜山駅方面 : 釜山駅(1号線)⇒西面駅(2号線に乗り換え)→大淵駅(2号線5番出口)

大淵駅からタクシーで初乗り料金、市内バス利用時134番(釜山駅)、51番乗り換え(大淵洞釜山銀行バス停)後、UN公園または石浦小学校バス停で下車(徒歩約10分)バス134で直接石浦小学校バス停(もしくは釜山博物館)で下車。パンフレットのよれば、51  68  134  南区6マウルバス 南区9区マウルバスの利用できるとのこと。美味しい韓国料理を腹いっぱい食べるために、小生は極力歩くことにしているが、2023年8月訪問時の猛暑には負けて、タクシーを利用した。大学院生諸君には若いのだから歩いてもらいたい。地図は必ずプリントアウトしていくこと。

釜山駅からタクシーでもいいと思う(2023年8月6日に釜山駅からタクシーに乗ったが、12300ウォンであった。8月9日は10500ウォン)。タクシーの運転手には地図にハングルで国立日帝強制動員歴史館と書き込み、渡すと確実で早く安くなる。大淵駅から歩いて20~25分ぐらい。同駅から釜山博物館を目指して歩き(UN Oyeonghwa-ro 五差路を釜山博物館方向に左折していく)、釜山博物館の手前まで行き、道路を右側に渡り(もしくは右側に折れ)、碁盤目状の道を適当にどれか右に入り、やや大きな道に出会ったら、左に坂をあがればよい(簡明なのはSeokpo-roに沿って歩き、最初の信号で左に折れて坂道を上がればよい。Uno-roという一本手前で右折しないこと。5差路は間違いやすいのでSeokpo-roでしっかり確認して右折すること。電柱に「400m UN Memorial Tower」とある)。目印はボウリングのピンがあれば、左折(2024年6月に行った折には、角に大きなスパーがあった。帰りにはこのスーパーで食い物を調達するのがよい)。徒歩の場合、掲示があるので、それに従えばよい。小学校の校門を過ぎたところで、右側の細い道を歩けば近道である。掲示されているので、それにしたがって歩けば近道。「国連の平和記念館」が隣接している。

 釜山駅から134番バスであるが、初めて訪問した折には、日帝強制動員歴史館から釜山駅に戻る際に利用するのがいい。同歴史館を出て、下り坂を下り、大きな道路に出たら(大きなボーリングのピンがある。またはスーパーが目印になる)、右折して、少し歩き、次の信号で道路を渡り、右に歩けばバス停(Pusann  Meuseum)がある。134番バスに乗ればいい。cash beeで1200ウォンである。釜山駅から行く場合、石浦小学校で下車するか、釜山博物館で下車すればよい。下車したら、ボーリングのピンの模型を探し(2024年6月にスーパーができ、目印になる)、バスの運行方向と直角に坂道を直進すればよい。グーグルマップをプリントアウトすれば、安心。釜山博物館を目印にすること。下の略図をしっかりと眺められたい。

 

 写真の撮影者、場所、日時が書かれていない。 最初に展示されている写真は日本人で大正15年の北海道の写真である(平成31年3月12日に訪問したが、日本人の写真はなかった。最初の写真は民族服を着た写真になっていた)。麻生徹男氏の写真は著作権者の承諾をご遺族に得ていない。信憑性の裏付けが取れない。国立の博物館とは思えないプロパガンダの展示になっている。このような展示の背後にあるメンタリティーをしっかり確認しておこう。2019年9月に訪問したときには、日本の政治家の発言を字幕と顔写真でスクリーンに次から次へと映し出していた。発言の全体の文脈を一切示さず、一部を示し、レッテルを貼り付け攻撃する。2022年9月、2023年8月、2024年3月、2024年6月にも確認。

 2019年9月訪問時には中学生、高校生が展示を見て、ガイドの解説に耳を傾けていたが、事実かどうか判断能力のない生徒にこのような展示を見させてプラスになるのだろうか。ステレオタイプの吹込みである。「歴史教育」の在り方として、反面教師になる。このような展示をすることに「恥ずかしい」とは思わないのであろうか。ある学者の示したValue VS Truthでいえば、Value(信条、信念、イデオロギー)が前面に出てTruth(事実)などどうでもいいのである。

 

 浮島の機雷に触れた事故を故意に仕組んだとする展示の意図であるが、まともな人間の行う展示ではない。国立の博物館ではなくて、茶番劇としか思えない展示である。「日本の新聞記事」を検証もせずに、正しいとして展示している。このような新聞は、日本のものでも証拠として展示される。自分の見方に合致するものは、正しいとされるのであろう。展示者が高く評価する日本人が4階の最後に羅列されているが、日本で評価されているとは思わない。この評価の根拠を示すべきである。その前に日本企業の名前がスクリーンに出てくるが、こんなことをやって何になるのだろうか。その前に政治家のスクリーンが追加された(2019年9月訪問時に、2022年9月訪問時にもまだ同じものがある。2023年8月も)。展示のメンタリティーが大いに勉強になる。 一方的な断罪の政治ショーである。政治家の最後を飾るのは、当時の総理大臣であった安倍前総理である。政治家を放映は2023年8月6日に流されていた。8月9日にも映像を確認した。2024年6月23日にも確認。

 戦後しばらくしてから、サハリン引き揚げに尽力した、朴魯学に関する説明がまともな文書になっていた。2024年6月23日に訪問時、でたらめな記述でなくなっていた。(付記:関心のある方は新井佐和子『サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか』を読まれたい。)

 

 2022年9月29日、10月1日(2024年6月23日も変更なし)に展示を見て回ったが、「軍艦島」と三菱重工名古屋をターゲットとした展示を露骨に展開していた。こんな展示をして恥ずかしいと思わないのだろうか。屋上のモニュメントは「慰安婦」である。7階から屋上のモニュメント歩いて、じっくり眺められたい。イデオロギーに満ち溢れた哀れさを私は感じた。読者はしっかり展示を眺められたい。軍艦島の端島炭坑は斜坑で技術が高度で、世界最先端であることを何も知らないのである。また三菱重工名古屋や富山の不二越の工場に女子挺身隊として動員された女子生徒は「学籍簿」が公開されれば、親の職業が明らかになり、またどのような経緯で両工場に動員されたのかわかるだろう。日本政府は韓国政府に提供を強く働きかけるべきである。大法院の判決が真っ当であるのかどうか、天下白日に曝すだろう。

 親子連れが展示を見ていたが、親が子供を「朝鮮人、コンチクショ」と殴る暴力シーンの映像から避けるように子供の手を取り離れるのを偶然眺めたが、親として子供にこのような映像を見せたくなかったのだろう。こんな映像を流すのだろうか。二日間、ガラガラだった。2023年8月6日、8月8日には「朝鮮人、コンチクショウ」の暴力シーンの映像はなくなったが、音声が流れている。2024年6月23日には「朝鮮人、コンチクショー」の映像が流されていた。2024年には2023年より訪問者は一見増えていた。

 5階には新しい展示「記憶の場」がある。じっくり見て回られたい。位牌館とも呼ぶ。

 4階には、鳩山由紀夫氏の直筆の展示がある。他に2か所、写しが置いてある(2022年9月には写しも確認)。写しの写真は2023年8月6日、8日、9日(2024年6月23日も)には確認できなかったが、直筆は展示されていた。 

 NHKが昭和30年に制作した「緑なき島」の映像(褌一丁の運搬現場の映像)は2022年9月には歴史館の展示室で放映されていたが、2023年8月6日、8月8日、8月9日に確認したところ、映像はなかった。2024年3月27日、2024年6月23日もにも映像はなかった。どのような経緯でNHKの映像が使われなくなったのか、いつ削除したのだろうか。日本の国会で取り上げられたからであろうか。NHKの歴史番組はディレクターの思い込みで恣意的制作されるので、絶対信用しないこと。NHKのTV番組(特に歴史)は危ない!

 壁に掲げられた多数の写真(同じ写真もある)をじっくり眺められたい。アニメの映像は悲惨な様で描いているが、写真から受ける印象はまったく異なる。読者はアニメ映像をじっくり見て回られたい。いたるところにある。壁一面の実際の写真では悲惨さが示せないので、回想やアニメ映像でプロパガンダに傾斜していることがよく表れている。回想に基づき、アニメを作成して、そのアニメが真実であるとアピールする。このプロパガンダの手法は大いに参考になる。

 

アクセスポイント(五差路で早く右に行かないこと。二股を右)

大渕駅から5番出口を出て、階段を上がってから、反対方向に20メートルバックして右に行き、5差路に出会うが道路を渡り、二股を右に折れ(釜山博物館)進み、ボウリングのピンの模型(大型スーパー)を見つけたら左に折れて直進。標識があればそれに従って近道を行けばいい。建物が右手にあるので、近道でなくても大丈夫。5差路だけ注意が必要。グーグルマップで確認されたい。下記の画像を右クリックして、5差路のところを拡大して、眺められたい。

この地図で大渕駅5番出口、5差路はSeokpo-roを右折して、ボーリングのピンを左折して坂を上がればたどり着く。歩行者用の近道があるが、初めて行くときは車の通る道を上がれば、右手に聳え立つ建物

 

 

釜山民主抗争記念館(デモクラシーセンター)

 下記のホームページを参照されたい。Democracy Park(民主公園/ 中央公園)の一角の記念館。釜山駅からタクシーで行けばいい。釜山駅から43番バス、508番バスでもよい。終点がDemocracy Parkである。ハングルで「民主抗争記念館」と銘打たれている。

民主公園から出ているバス路線は、他に38番バスと70番バスがある。地下鉄の駅まで運行されているだろう。ホームページに書いてないが、月曜日は博物館はお休みである。祝日と月曜日が重なった時は開館しているかどうか不明なので、事前に電話で確認されたい。

  http://www.mandibus.kr/wp2/?x-portfolio=16-%EB%AF%BC%EC%A3%BC%EA%B3%B5%EC%9B%90&lang=ja

43番バス、508番バスで釜山駅へ

 韓国の左派の政治的な見解がよくわかる。李承晩大統領、朴正煕大統領への批判一色である(私が初めて訪問した時には、罵倒というレベル以上の展示だった)。韓国の政治の左右対立がよくわかる。妥協をしない国民性がよく出ている。良し悪しは別にして、韓国理解が深まる。相手にレッテルを貼り付け、攻撃するという韓国の政治手法の特徴がよくわかる。韓国の左派や労働組合運動家の歴史認識や政治信条がよく表れている。1960年の4月革命の理論的な指導者が、李鍾律で彼の資料も展示されている。

 東義大学校での学生運動に際しての警察官殉教死についてはほとんど触れていない。この点に関しては、私が監修した『金任植回想録』をあわせて読まれたい。右の側から学生運動をどのようにとらえているのか理解できる。2023年8月訪問時には東義大学校の学生運動の記述はなかった。

 

2019年3月13日に訪問したが、展示が大幅に変わっていた。写真の中に盧武鉉弁護士が遺影を持っている写真が掲載されている(2023年8月にも確認)。ローソクデモの展示が大きく取り上げられている。朴正煕、イスンマンへの露骨な罵倒罵詈はなくなっていた。左派の運動を礼賛した展示であることには変わりはない。

遺影を持つ廬武鉉弁護士  彼は大学に進学せずに、弁護士試験に合格し、弁護士となった。

1960年 4月革命

1979年10月 釜馬民主抗争

1980年 5.18 民主抗争

1987年6月 民主化抗争

2002年からのローソクソクデモ(二人の学生が米軍の戦車によって轢殺されたことが発端でローソクデモが始まる)から朴 槿恵大統領の退陣までが展示されている。街頭デモで政権を倒すことが民主化と礼賛できるのかという点への懐疑の視点はどこにもない。「ローソクデモ」を民主化運動ととらえ、世界が賞賛していると思い込んでいる。こんなことで政権が転覆する問題点に気づかないのである。このような思考をする人がいることを知っておく必要がある。何度も何度も押しかける、デモを行う、動員する、自分が正しいと考える。独善に陥っている危険性には気づかない。ローソクデモへのエネルギーは韓国政治のエネルギーになると同時に、米国や日本との軋轢を生じるだろう。このことを民主抗争記念館の展示は語りかけてくれる。また教えてくれる。大学院生はぜひデモクラシーセンターの展示を、並んだ書籍を眺められたい。日本の韓国・朝鮮研究者(左も右も)の思考パターンもあわせて考察されたい。

反米運動がローソクデモの発端 スローガンを掲げて・・・・・。

 

米国産牛肉輸入反対運動のパンフ。No Japanや福島産魚介類輸入反対に連なるメンタリティーを確認したい。「Truth(事実) VS Belief(儒教)」を考えさせてくれる。

 

韓国人の温かい親切さと、街頭デモは対照的で、なぜこのようなコントラストになるのか、いい研究があれば勉強したい。

 

508番バス補足

508番バスは釜山駅から、草梁駅方面に向かい、草梁駅の手前で左折して、坂を上がります。「民主公園、中央公園」に向かいます。帰路ですが、草梁駅、釜山駅、中央駅、南浦駅に止まります。釜山駅からは草梁駅方面行のバスのプラットホームから乗車すること。cash beeでタッチすれば1200ウォンである。バスを乗り継ぐ場合には、降車時にもタッチ。

 

43番バス補足

43番バスは、民主公園/中央公園、コモドホテル方面と巨堤、トンネ方面を結んでいる。民主公園/中央方面に行く場合、コモドホテル方面の43番バスに乗車すればよい。終着駅がデモクラシーセンターがある民主公園/中央公園である。

韓国の優れた歴史家

 李栄薫『大韓民国の物語』(永島訳、文藝春秋、2009年)、『韓国経済史』(加藤、大沼訳、春風社、2021年)

 李勛相『朝鮮後期の郷吏』(宮嶋博史訳、法政大学出版局、2007年)

 

 李氏朝鮮時代の身分制度を鮮やかに描いている。韓国の教科書の記述とは全く違うトーンをしっかり読み取みとること。李栄薫(イヨンフン)教授は長期的な統計の丹念な分析が特に優れている。李勛相(イフンサン)教授は李朝時代の郷吏(両班の下のセカンドクラス)の研究から社会の様々な側面を抉っている。朝鮮の近代化に関心を持たれています。仮面劇を通して、朝鮮社会の矛盾を抉っています。イフンサン教授は海外の英語文献にも精通していて、朝鮮を多面的に、また外側から距離を取って分析しようとしている。

 しっかり資料を読み込み、両教授は韓国社会を論じている。すぐれた歴史家であり、社会科学者である。両教授の著書を読むと、韓国国定教科書にかかわっている、歴史家と何が違うのかよく理解できる。

 

 歴史家ではありませんが、次の本も韓国の理解に役立ちます。韓国人のために書いた本とのことですが、日本の韓国理解にも役立ちます。韓国の日本イメージがどのように形成されているのか、わかりやすく書かれています。日本にとっても韓国理解を深めることができ、また反面教師になります。朴教授の著書の中でもっともいい本だと私は思います。日本人の書いた解説は 、政治イデオロギーを吹き込み、本書の価値を下げているのが、私には残念でならない。とても残念。この解説も日本の研究者がどのように韓国という国に接点を持っのかを知る上では「とても貴重な解説」です。

朴裕河 『反日ナショナリズムを超えて 韓国人の反日感情を読み解く』(河出書房、2005年、安宇植訳)

 金洛年の著書も読まれたい。統計データを駆使して分析する。『植民地朝鮮の国民経済統計 1910-1945』、『日本帝国主義下の朝鮮経済』(東京大学出版会、2002年)

 

日本人の研究者で読むべき著書は、鄭大均と新城道彦の書いたものである。

 韓国、朝鮮の研究者(日本人、韓国人)は、左右学者を読んでおかないと、いけない。元左の活動家が右の論者になっているから、十二分に注意されたい。逆もあるだろう。彼らの過去を徹底的に調べ上げ、昔何をやっていたのか知っておくことが大切である。

Subject Guide

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三輪 宗弘
連絡先:
附属図書館記録資料館
産業経済資料部門
教授

専門
経営史, 軍事史, 石油・石炭産業, 太平洋戦争, 公文書の廃棄選別
Website

田中明の韓国・朝鮮関係著書は必読

 田中明の韓国・朝鮮関係の著書は深い洞察や鋭い考察があります。どの本も素晴らしい。超一級の著書です。儒教が政治にどのように表れて来るのか、勉強になります。

欧米の優れた朝鮮・韓国研究者

Edward W. Wagner

Janes B. Palais

Deucher Martin

Donald Baker

Hwang Kyung Moon

誰が支払うのか

食事を二人三人でした場合、ホストが払うというのが、韓国のマナーである。割り勘というやり方はない。同じような立場であれば、順番で代わる。一人が全部支払うというのが韓国の作法である。「上のものが施す」というのが儒教の論理のようである。インドネシアも同じような支払い方をする。

 この制度は、政治的な癒着の隠れた「温床」になっているであろう。1対一の場合は必ず割勘にするか、自分が二人分払うようにすべきだと思う。3人以上いるときには、韓国のシキタリに従うこと。

お薦めホテル

 釜山駅に隣接する東横イン釜山駅Ⅰを使います。KTX、地下鉄、バスのアクセスが抜群によいことと、日本語や英語が通じ、予約が簡単な点もありがたい。釜山Ⅰの部屋では100ボルト電圧のコンセントがあり、ネットも無線ランとケーブルのどちらでも対応。C型のプラグが不要ですが、変圧器とともに念のため持参した方がいいでしょう。C型のプラグはデオデオで300円ほどで購入できます。

 国家記録院釜山支所を使う場合、西部釜山バスターミナルを利用する場合、東横イン西面もおすすめです。西面も100ボルト電圧のコンセントがあります。

 韓国の東横インは朝食が充実しており、韓国の食文化の豊かさを実感できます。洋食もありますが、小生キムチで1日の鋭気を養っています。日本の東横インの朝食のメニューの3倍はある品揃えです。キムチ、スープ、サラダ、海苔、ご飯、パン、お粥、牛乳、オレンジジュース、ゆで卵、コヒー。6時半から9時まで。韓国人、中国人、日本人の観光客を意識したメニューになっている。コヒーのサービスは10時まで。新聞サービスはない。

 一階に電子レンジが1台ある。携帯の充電器が置いてあり、同時に5台ほど充電できる。プリンターは1台あり、3枚まで無料。

NHK Premiumは45番。英語の放送は39番のアリランと40番の中国の英語放送のCGTN。韓国語のニュース番組YTNは24番。ソウルの東横インはBBC放送があるが(永登浦はなかった。)、釜山Ⅰはない。経済ニュースも放映はない。ソウルと釜山では客の目的が違うのだろう。朝食は東横イン釜山1と同じく充実している。食べ過ぎないこと。

 

  東横イン西面は国家記録院釜山支所で資料を主に閲覧する場合にはいい。地下鉄西面駅の8番出口もしくは10番出口から階段を上り、歩けばよい。国家記録院釜山支所に行くには、10番ゲートを下がり、正面の13ゲートを昇り、直進して釜田市場(釜田教会)のバス停から54番バスに乗って、釜山市図書館の次の駅で降りればいい。乗り越したら、釜山病院で降りればいい。

 

 

 

小規模会議室(レンタル 釜山駅近く)

 釜山駅近くの小規模会議室(レンタル)は下記にメールで予約してください。営業時間は平日09:00AM-06:00PMです。午後6時以降にメールを出せば、翌日午前中に返事があります。Gooogle翻訳などのおかげで、日本語で書いて申し込んでも大丈夫です。返事が来ます。

Space Mare

spacemare@naver .com   

https://spacemare.modoo.at

 051-462-4353

 ホテルをチェックアウト後にテレワークの会議が入ったので、部屋を確保する必要に迫られました。6人部屋ですが30分単位で借りることができます。1時間で35000ウォンでした。ネットもあり、電源もあります。コヒーと軽食のサービスがつきます。女性が一人で受付をしていますが、日本語は出来ません。英語もそれほど話せません。いざという時Google翻訳という手があります。平日しかつかえません。

 6人部屋 10人部屋 20人部屋 36人部屋の4部屋あります。テレワークで使うなら6人部屋で十分でしょう。

   東横イン釜山1で会議室を借りると、1時間55000ウォンです。一部屋しかありません。貸し出しは、1時間単位です。チェックアウト後に会議が入りましたが、一人で55000ウォンはさすがに割高です。