国会図書館の検索画面で「占領期」を選択し、キーワード検索する。米国戦略爆撃調査団RG243の資料は、キーワード検索の後で、一覧が出てくる。それをクリックすると、「書誌情報」の画面が現れ、右上に「デジタル化資料」というアイコンが出てくる。これをクリックすればよい。
自宅(もしくは国会図書館)で印刷したいときには、「印刷する」→コマ番号指定、例えば「7,8,15, 20-25」のように印刷していすればよい。→「次へ」(印刷用PDF作成)→ここで印刷範囲を赤のマークで囲んでもいいが、基本的にはする必要はない。飛ばして次に進む。→左上のプリンターのアイコンをクリック→OK→(国会の中であれば、「申込を継続」)→「はい」→申込情報の入力
RG243やRG554が自宅で印刷できるというのは素晴らしいことである。検索がホルダー単位になっているケースもあり、ホルダー名と中に入っている資料が一致していればいいが、一致していない場合や、複数の資料が入っている場合がある。この点、経費は掛かるであろうが、改善の余地がある。RG407の資料であるが、国会図書館のホームページの検索画面と米国国立公文書館Ⅱで請求した資料との照合に時間がとられた。フォルダーと収められている資料にズレがどうしてもあるからである。とはいえ、国会図書館の検索システムは非常に威力を発揮するので、活用されたい。米国国立公文書館からアクセスして検索する際、一部のキーワードは時間がかかる。チェックされているからであろう。
全国各地の地名でj空襲関係の資料が自宅で簡単に閲覧できる。地名を入れて、検索されたい。他にも朝鮮人労働者であれば、Imported labor「移入労働者」で検索されたい。他にもキーワードを工夫して、探したい資料にアクセスしていただきたい。RG331はまだこのサービスは行われていない。論文で引用する場合には、EntryとBox番号もぜひ併記していただきたい。米国の国立公文書館で検索するときに、RG、Entry、Boxがわかれば、すぐに現物が引き出せるので、ぜひ記載を!
RG554は日本版のミニVENONAである。これはすごい。
自宅で閲覧できるものと、館内でしか閲覧できないものがあるようだ。じっくり腰を据えて眺められたい。小生、最近2016年3月になってから、よくもこんなすごい資料が入っているのだと思い知らされた。RG243とともに、自宅からでもアクセスできるので、おそらく目玉の資料群である。英文で検索できるので、また英文で書かれている資料が多いので、日本の情報発信として素晴らしいことだと思う。RG554は若い研究者にとって情報の宝庫であろう。若い大学院生がどのように活用していくのか楽しみである。戦略爆撃調査団は研究され尽くしているので(まだまだ穴があるが)、RG554にチャレンジして新たな空間を開拓していただきたい。
F氏がコツコツデータを米国国立公文書館Ⅱで入力され、データベースを構築されておられたが、すばらしい仕事をされたと思った。努力に敬意を表したい。
RG407にも関連資料がある。
RG554のG-2のレポートの収集が行われていない。これは国立国会図書館でぜひ収集して公開していただきたい。RG554は国会図書館の館内でしか閲覧できない資料もあるので、その点も確認されたい。検索が一苦労する。一度原本を米国国立公文書館Ⅱで眺めておくと、資料の特徴がわかるだろう。
旧館の6階の食堂、2階の喫茶店、新館地下の喫茶店で食事がとれる。ここで食事を取るのが普通であろう。旧館6階には売店もあり、文具の他に、弁当やパン、おにぎりが置いてある。
12時半過ぎに全国町村会館地下のレストランペルランでお昼ご飯を取るのもよい。ランチはA定食からD定食まであり、コヒーがついて、900円から1000円前後。12時ごろは混むので、11時ごろ行くか、13時ごろ行くのがよい。朝食も夕食も大丈夫。千代田区永田町1-11-35
4階に憲政資料室がある。平日と土曜日に開館している。土曜日に閲覧できるので助かる。
http://ndl.go.jp/jp/service/tokyo/constitutional/index.html
http://rnavi.ndl.go.jp/kensei/
占領期のGHQ文書RG331や米国国立公文書館所蔵のRGのマイクロフィルム・マイクロフィッシュが所蔵されている。米国戦略爆撃調査団(RG243)のマイクロフィルムはほとんどが公開されており、空襲関係の資料を自宅で見ることができる。憲政資料(政治家・軍人・官僚)の文書も所蔵されている。日本人の移民関係もコレクションがあるようだ。ホームページでどのような資料があるのか、確認されたい。プランゲ文庫もヒットしてくるようになった。
検索画面は下記のホームページから。
https://ndlopac.ndl.go.jp/F/6QYL79TQGG92X2IC71U2JTVG7EI6T312R15L6SBB41L7ENSTUE-11369?func=find-b-0
すでにネガがあるものは安くコピーできる。ないものは高くなる。野村吉三郎文書は小生がコピーをそこそこ取っているので、安くコピーできるはずである。加瀬俊一文書はまともな資料がほとんどない。
占領期の「日本占領関係資料」は検索画面の「その他」のところをプルダウンして選び、キーワード検索すればよい。令和5年5月に憲政資料室で資料調査を行ったが、電子化が進み、占領期の資料の中には、自宅からダウンロードできる資料が充実しつつある。例えば、Illegal Entry of Koreansで試みられたい。アクセスするには様々なやり方がある。
国会図書館館内からのコピー請求の仕方は以下の通りである。システムが令和5年度に変更され、慣れないと戸惑う。慣れれば、改善されている点がわかるが、慣れるまで小生何度も教えを乞うた(印刷範囲を指定しなくても大丈夫だが、鮮明に文字を読めるので、僕は印刷する範囲をカーソルで指定している)。改善された点は、「印刷」の範囲の設定がそのまま残り、ページの切り替えだけで次にすすめる点である。
「画面調整」→「範囲を選択」→「切り抜き」→「🖨 印刷」(左下のアイコンOR左中央あたりの文字)→ページを指定(上限20枚×5回)。→「印刷用ファイルを開く」→「PDFファイルを開く」(上にある)→左上のプリンターのアイコン「印刷」ボタンを押す(※注意1)→右下の青で囲まれた「印刷」→(プレビュー作成中と一瞬だけ表示)→「申込みを継続」→「同意する」→「同意して3.料金確定」→「申込情報送付」→「承認して綴じる」
※注意1 これを再び押すとデータが残っていればダブルでコピー請求したことになる。
下記の方法であれば、新たに範囲指定しなくても、連続してコピー申請ができる。
20枚のオンラインコピーを申請後、引続きコピー申請することができる(上限100枚)。左上の「ホーム」をクリック→右の「×」(閉じる)→国立国会図書館デジタルコレクション画面に移動→「🖨 印刷」→ページを指定→(以下省略、上記に同じ)。
学位論文が所蔵されている。連合国がドイツと日本の戦時中の技術を調べたPBレポートがあり、小生はPBレポートを調べによくいく。キーワードで検索すればヒットしてくる。小生ドイツの戦時中の航空機燃料や人造石油関係のPBレポートをながめた。PBレポートはイギリスではFIATとかCIOSという呼び方が一般的である。関西館のマイクロフィルムは米国議会図書館のマイクロフィルムと同じである。
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/index.html
交通アクセスであるが、京都駅から近鉄京都線で新祝園駅で下車し、バスに乗ればよい。大阪方面からは、難波駅から近鉄奈良線で西大寺駅乗換えで、新祝園駅でもよい。地下鉄中央線で長田まで行き、長田から近鉄けいはんな線で学研奈良登美ヶ丘駅で下車して、バスでもよい。下記のホームページでバスの時間を調べられたい。
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/guide/route.html
PBレポートの検索は、「規格レポート類」の検索画面で番号かタイトル例えば「PB38」とか「aviation gasoline」で検索すればよい。番号でFIATと入れて検索するとたくさんヒットするので確認されたい。マイクロフィルムが痛んでいたり、撮影が悪かったりする。小生関西館のマイクロフィルムで判読できなかったので、米国議会図書館で閲覧したが、同じように撮影が不良で真っ黒で、判読できなかった。登録利用者カードがあれば、自宅で検索できるので、しっかり検索してから関西館に行こう。日独だけでなく、連合国のものも入っている。意外な掘り出し物がヒットしてくる。
付記
PBレポートを読むと、毒ガスなど戦争で使い物にならなかったことがよくわかる。軍事評論家で「毒ガス」と言ったら、小生は相手にしないことにしている(日本軍)。学者も同じ。
学位論文の中には、電子資料に分類されているものもある。検索でヒットしない場合には、電子資料に入っていないかどうか確認するとよい。
コピー委託の回転が速く、東京の本館よりも効率よくコピーが捗る。